歯茎から血が出る5つの原因|受診する6つの目安や対処法も徹底解説

歯茎から血が出る5つの原因|受診する6つの目安や対処法も徹底解説 歯科に関連する話題
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  • 歯磨きをすると歯茎から血が出るけど大丈夫かな?

痛みがないけど、歯医者に行くべき?

このまま様子を見ていいのかわからない…

歯茎から血が出ると、深刻な病気ではないかと不安になる方は多いですよね。

歯茎の出血には、「歯周病」や「磨き方」や「体調」などさまざまな原因があるので、それぞれの対処法を理解しておくと重症化を防げる可能性があります。

本記事では、歯茎から血が出るよくある原因5つや、歯科医院を受診すべきか判断できる6つの目安などを解説。

最後までご覧いただければ、歯茎からの出血が経過観察でいいのか、受診すべきなのかが判断できるようになりますよ。

歯茎から血が出るのはなぜ?よくある5つの原因

歯茎から血が出るのはなぜ?よくある原因

歯茎から血が出る原因は、主に以下の5つが考えられます。

  1. 歯周病
  2. 強すぎるブラッシング
  3. 薬の副作用
  4. ホルモンバランスの影響
  5. 全身疾患

原因によって早めの対応が必要なケースもあるため、自分の症状と照らし合わせてみましょう。

1.歯周病

歯茎からの出血の原因として多いのが、歯周病です。

歯垢や歯石が歯と歯茎の境目にたまると、細菌が増えて歯茎に炎症が起こりやすくなります。

初期の歯肉炎は痛みが出にくく、歯磨きのときの出血が最初に現れる症状です。

炎症が進行すると歯周炎へ移行し、歯を支えている骨にまで影響が及ぶことがあります。

2.強すぎるブラッシング

歯周病ではなくても、物理的な刺激で歯茎から出血するケースがあります。

原因は次のとおりです。

  • 力を入れてゴシゴシと横に動かす磨き方をしている
  • 毛先の硬い歯ブラシを使っている
  • サイズの合わない歯間ブラシを使っている

歯磨きは、毛先が広がらない程度の軽い力で小刻みに動かすのが基本です。

歯ブラシの毛先の硬さは、やわらかめを選び、歯茎に負担をかけないようにしましょう。

3.薬の副作用

薬の副作用

以下の薬を使用していると、少しの刺激でも歯茎から出血しやすくなる場合があります。

  • 抗凝固薬・抗血小板薬(ワルファリン、DOAC、アスピリンなど)
    血液を固まりにくくする働きがあるため
  • 一部の降圧剤
    種類によっては歯ぐきが腫れやすくなり、炎症から出血につながるため
  • 特定の抗てんかん薬
    一部の薬では歯ぐきが増殖して腫れやすくなるため

歯科医院を受診する際、服用中の薬を歯科医師に伝えておきましょう。

また、歯茎の出血を止めたいからといって、自己判断で服用を中断するのは避けてくださいね。

4.ホルモンバランスの影響

歯茎が腫れる一因として、エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンの影響が挙げられます。

これらのホルモンが増えると、それを栄養源として増殖する歯周病菌が活発になり、歯茎の炎症が起こりやすくなるためです。

例えば、妊娠中はホルモンバランスが変化するため「妊娠性歯肉炎」になりやすい状態です。

妊娠前と同じケアをしても出血する可能性があります。

治療する時間がとりにくくなる産後に備え、妊娠中から歯科医院で定期的に検診を受けておくことが大切です。

妊娠中に歯医者に行くべきか迷っている方は、「妊娠中に歯医者に行くべき3つの理由|治療の安全性と週数別の目安を解説」の記事も参考にしてください。

妊娠中に歯医者に行くべき3つの理由|治療の安全性と週数別の目安を解説
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5.全身疾患

糖尿病や心疾患などの全身疾患があると、免疫機能や血流の影響により、歯茎に炎症が起こりやすくなります。

また、歯周病を放置すると、細菌や炎症物質が血流を通じて全身に広がり、糖尿病や心疾患が悪化する可能性があることも報告されています。

つまり、全身疾患と歯周病はお互いに影響し合う関係です。

歯茎の出血以外に次のような症状が続く場合、状況によって内科への受診が必要になるケースがあります。

  • 青あざができやすい
  • 鼻血が頻繁に出る

思い当たる方は、歯科医師に相談してみてください。

日本臨床歯周病学会HP|歯周病が全身に及ぼす影響

放置しないで!歯科医院を受診する6つの目安

放置しないで!歯科医院を受診する目安

以下の6つのうち、一つでも当てはまる場合は歯科医院を受診してください。

  1. 出血が1週間以上続いている
  2. 歯茎が赤紫色になり、ブヨブヨと腫れている
  3. 朝起きた時に口がネバつき、口臭が強くなった
  4. 歯が長くなった、または食べ物が挟まりやすくなった
  5. 歯がグラグラする、または浮いた感じがする
  6. 歯茎を指で押すと膿が出る

早めに受診することで、症状の進行を抑え、歯を守れる可能性が高まりますよ。

1.出血が1週間以上続いている

歯磨きのときに毎回出血し、1週間以上続いている場合は注意が必要です。

一時的に強くこすって出血したものなら、数日で落ち着くことがほとんどです。

しかし、やさしく磨くように意識しても出血が続くときは、歯茎の炎症が慢性化している兆候かもしれません。

2.歯茎が腫れて赤紫色になっている

歯茎が腫れて赤紫色になっている

健康な歯茎は薄いピンク色で、指で軽く触れても引き締まった状態です。

歯茎が赤紫色で、ぶよぶよと柔らかく腫れている場合は、炎症が強くなっている可能性があります。

炎症が進むと歯茎の血流や組織の状態が変化し、見た目や触れた感触にも違いが出るので、普段から注意して見ておきましょう。

3.朝起きた時に口がネバつき、口臭が強くなった

朝起きたときに口の中が強くネバつく場合、歯周病菌が増殖しているサインです。

睡眠中は唾液の分泌が減るため、細菌が増えやすく、歯周病が進行しているほどネバつきが強くなる傾向があります。

また、歯周病菌が増えると、揮発性硫黄化合物と呼ばれるガスが発生し、腐ったたまねぎや卵のようなにおいが出やすくなるとされています。

口臭は本人が気づきにくく、周囲から指摘されて発覚するケースも少なくありません。

ネバつきや口臭が続く場合、早めに口の中の状態を確認してもらいましょう。

4.歯が長くなった、または食べ物が挟まりやすくなった

歯が長くなった、または食べ物が挟まりやすくなった

鏡で見たときに以前より歯が長く見える場合、歯茎が下がって根元が露出している可能性があります。

歯周病による炎症が続くと、歯を支えている骨が少しずつ減り、それに伴って歯茎も下がるからです。

また、歯と歯の間のすき間が広がると、食事のたびに繊維質の野菜や肉が挟まりやすくなります。

こうした変化は自然に戻ることはなく、早期に気づくほど対処法の選択肢が広がります。

5.歯がグラグラする、または浮いた感じがする

指で軽く触れたときに歯が動く、噛んだときに浮いたような感覚がある場合は、歯周病やむし歯などが進行している危険があります。

歯を支えている骨や歯周組織が弱くなり、歯の安定性が低下してグラグラしている結果だと考えられます。

また、食事中に硬いものを噛むと違和感が出たり、力を入れにくくなったりするのも、歯周病の兆候です。

歯を支える骨が減少し、放置すると歯を失う可能性もあります。

6.歯茎から膿が出る

歯茎から白や黄色の液体がにじむ場合は、炎症が進んでいる可能性があります。

これは歯茎の内部で細菌感染が起こり、膿がたまっているサインです。

炎症が慢性化すると、歯を支える骨や歯と骨をつなぐ歯根膜が破壊され、歯がグラグラする場合があります。

放置すると抜歯が必要になるケースもあるため、早めに適切な処置を受けてくださいね。

歯茎から血が出るのを防ぐ5つの対処法

歯茎から血が出るのを防ぐ対処法

歯茎からの出血は、毎日のセルフケアで予防できる可能性があります。

以下の5つを意識して取り組んでみましょう。

  1. 歯ブラシの当て方と力加減を見直す
  2. フロス・歯間ブラシを正しく使う
  3. 歯周病予防を意識した歯磨き粉やケア用品を選ぶ
  4. マウスウォッシュを活用する
  5. 間食やだらだら食べの習慣を見直す

できることから始めてくださいね。

1.歯ブラシの当て方と力加減を見直す

ゴシゴシ磨く習慣は、歯茎を傷つけて出血が悪化することがあります。

歯磨きは、歯と歯茎の境目に毛先を軽く当て、5~10mmほどの幅で小刻みに振動させるように動かしましょう。

1か所につき20回程度が目安です。

ポイントは、出血が気になっても歯磨きを中断しないこと。

出血は炎症のサインであり、磨かずに放置すると汚れがたまり、さらに悪化します。

2.フロス・歯間ブラシを正しく使う

歯の側面に沿わせるようにゆっくり動かすのがポイント

フロスや歯間ブラシを通した際に血が出るのは、汚れがたまっている部分の炎症からきています。

無理のない範囲で継続すると、炎症が落ち着き、出血が徐々に減っていきます。

使用時は歯茎に押し込まず、歯の側面に沿わせるようにゆっくり動かすのがポイントです。

歯間ブラシは自身の歯間サイズに合ったものを選びましょう。

サイズがわからない方は、歯科医院で確認してもらってくださいね。

3.歯周病予防を意識した歯磨き粉やケア用品を選ぶ

歯周病予防を意識した歯磨き粉やケア用品を選ぶ

歯周病予防に特化した歯磨き粉やケア用品を選ぶことも、出血対策の一つです。

以下のような成分が配合されたものを選ぶと、歯周病予防が期待できます。

・イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
歯周ポケットの奥にひそむ歯周病プラークを殺菌する働きがある

・塩化セチルピリジニウム(CPC)
バイオフィルム(細菌の塊)の表層の細菌に付着して殺菌する働きがある

また、研磨剤入りの歯磨き粉は歯の汚れを落とす効果がある一方、力を入れすぎると歯茎が傷つく場合があります。

歯茎の負担を減らすため、使用するときは軽い力で磨くことが大切です。

4.マウスウォッシュを活用する

マウスウォッシュの活用も歯茎のケアに役立つことがあります。

歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯茎の境目や歯間の汚れを洗い流せるため、歯磨き後の仕上げに向いています。

炎症を起こしている歯ぐきはデリケートな状態のため、刺激が強すぎないアルコールフリーや低刺激性のタイプを選びましょう。

ただし、マウスウォッシュだけで済ませるのではなく、歯磨きと併用することを前提に使用してください。

5.間食やだらだら食べの習慣を見直す

間食やだらだら食べが続くと、口の中が汚れた状態が長引き、歯茎の炎症が起こりやすくなります。

甘い飲み物や糖分の多い食品は、歯周病菌が増加する要因となり、歯茎の出血につながります。

おやつの時間は1日1回にするなど、食べる回数が多くならないように決めておきましょう。

栄養バランスが乱れ免疫力が低下すると、歯茎の炎症が治りにくくなることもあります。

規則正しい生活にするため、食生活の見直しにも取り組んでみましょう。

歯茎から血が出るときのよくある質問

歯茎から血が出るときのよくある質問

Q1.歯茎から出血していますが、痛みがないので放置してもいいですか?

痛みがないからといって、放置はおすすめできません。

歯周病の初期は自覚症状が出にくく、出血だけが続くことも少なくありません。

歯周病が進行すると、炎症によって出てくる毒性物質が歯茎の血管から全身に入り、さまざまな病気を引き起こしたり悪化させたりする原因となります。

出血が軽度であれば、歯磨きやフロスのやり方を見直しながら、定期検診で経過を見てもらいましょう。

1週間以上出血が続く場合は、早めに歯科医院へご相談ください。

日本臨床歯周病学会|歯周病が全身に及ぼす影響

Q2.歯茎からの出血はどれくらいで治りますか?

原因によって、治まる期間は様々です。

軽い炎症であれば、歯磨きの仕方を見直すことで数日から1週間ほどで落ち着くことがあります。

歯垢や歯石が原因の場合は、歯科医院で歯のクリーニングが必要です。

歯石を取り除いたあとも炎症が落ち着くまで1週間程度かかることがあります。

いずれの場合も、出血が1週間以上続くのであれば、歯科医院で原因を特定してもらってください。

Q3.歯茎から大量に血が出て止まらない場合、どうしたらいいですか?

まずは清潔なガーゼで、出血している部分を5~10分ほどやさしく圧迫してください。

強くうがいをすると血のかたまりが取れて出血が長引く場合があります。

どうしてもうがいをしたいときは、水を含んで静かに吐き出す程度にとどめてください。

以下に当てはまる場合は、歯科への受診が必要です

  • 10分以上圧迫しても出血が止まらない
  • 腫れや強い痛みがある
  • 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中で出血が止まりにくい

出血が多いのは、トラブルが起きていることを知らせるサインです。

放置せず、早めに対処しましょう。

歯茎からの出血は原因を理解して、正しく対処しよう!

歯茎からの出血は5つの原因を理解して対処しよう!

歯茎から血が出る症状は歯周病だけでなく、磨き方やホルモンバランスなどの原因から起こります。

一時的な刺激による出血なら、歯ブラシやフロスの当て方を見直したり、予防成分入り歯磨きを使ったりすれば落ち着きます。

ただし、出血が1週間以上続く場合や、腫れ・口臭などを伴うときは、歯科医院を受診してください。

坂井歯科でも、歯茎の出血に関するご相談を承っておりますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

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