
子どもが自分で歯磨きできるのって何歳から?

子どもに歯磨きの仕方を覚えてほしい!

いつまでも親が磨いていて大丈夫かな…?
子どもがなかなか自分で歯磨きしてくれず、悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。
一般的に、子どもは6歳〜7歳ごろになると、自分で歯磨きできるようになるケースが多いです。
自分で磨けるようになるためには、小さいころから段階的に練習する必要があります。
この記事では、以下の内容を解説します。
- 歯磨きを自分でするのは4歳ごろから!
- 【年齢別】歯磨きを自分でやるための練習方法
- 子供の歯磨きを習慣化させる3つのポイント
- 歯磨きを子どもが自分でやる際の4つの注意点
- 子どもが歯磨きを嫌がるときの対策3選
- 子どもの自分磨きに関するよくある質問
自分でケアするための練習方法を理解すれば、子どもがしっかりと歯を磨けるようになるでしょう。
ぜひ、参考にしてくださいね。
歯磨きを自分でやるのは4歳ごろから!

子どもは一般的に4歳ごろから自分で歯を磨けるようになり、6歳〜7歳ごろになるとしっかりブラッシングできるケースが多いです。
ただし、「自分で磨ける=すべて任せる」というわけではありません。
正しい磨き方を身につけるためには、家庭での声掛けや練習が必要です。

歯医者で行われる歯磨き指導を利用するのもおすすめです。
また、どれだけ上手に磨けるようになっても、磨き残しは必ずあります。
きれいに磨けるようになる12歳ごろまでは、大人が仕上げ磨きをしてサポートしましょう。
【年齢別】歯磨きを自分でやるための練習方法

歯磨きを自分でできるようにするためには、年齢ごとに練習方法があります。
- 0歳|歯磨きの感覚に慣れさせる
- 1歳〜2歳|歯磨きの練習を始める
- 3歳〜5歳|本格的に磨く練習をする
- 6歳〜7歳|自分で磨けるように練習する
子どもの年齢に合わせて、歯磨きの練習をしましょう。
0歳|歯磨きの感覚に慣れさせる
口周りや口の中を触られる感覚に慣れてもらうために、0歳からガーゼ磨きを始めるのがおすすめです。
はじめのうちは、赤ちゃんの顔周りを触ったり口周りをガーゼで拭いたりして、触られる感覚に慣れさせます。
慣れてきたら、以下の手順でガーゼ磨きをしましょう。
- 手をきれいに洗う
- ガーゼを水かぬるま湯で湿らせる
- 人差し指にガーゼを巻く
- 口の中を優しくぬぐう
触られる経験をたくさんすると、歯ブラシを使っても抵抗感が少なくなるといわれています。
1歳〜2歳|歯ブラシを口に入れる練習をする
1歳を過ぎ、自分でスプーンやフォークを持てるようになったら、歯を磨く練習を始めるのに適切な時期です。
乳歯が生え始めたら、やわらかい歯ブラシを口に入れてみましょう。
まずは、歯ブラシが口の中に入る感覚に慣れてもらうのが目的です。
上下の前歯4本が生え揃ったら、以下のようにブラッシングの練習をします。
- 子どもに歯ブラシを持たせて座らせる
- 歯ブラシを口に入れて歯を磨かせる
1歳〜2歳は、まねをしたがる年齢なので、親が一緒に磨いてお手本を見せるのも良いでしょう。

ただし、子どもだけではきれいに磨けないので、必ず仕上げ磨きをしてくださいね。
詳しい仕上げ磨きのやり方は、「【仕上げ磨きのやり方】生後6カ月・3歳・6歳ごとの磨き方と5つの対処法とは?」でも詳しく解説しているのでご覧ください。

3歳〜5歳|本格的に磨く練習をする
3歳以降の子どもは、歯磨きの意味を理解できるようになるため、本格的にブラッシングの練習を始める時期です。
子どもに「お口の中のばい菌をやっつけるために磨くんだよ」と、歯磨きをする理由をわかりやすく伝えましょう。
磨きやすい部分を短時間だけ磨かせるなど、飽きないように工夫しながら進めるのがおすすめです。
うがいができるようになってきたら、子どもの好きな味の歯磨き粉を使っても構いません。

歯磨きが楽しい時間になり、自分から磨くきっかけになります。
6歳〜7歳|自分で磨けるように練習する
6歳を過ぎると、手先がさらに器用になり、歯磨きがさらに上達していきます。
この時期は、自分で歯ブラシを動かす習慣を身につけることが目標です。
子どもの正しい歯磨きのステップはこちらです。
- 歯ブラシを軽い力で持つ
- 歯1〜2本につき、20回ほど歯ブラシを往復させる
- 生えてきたばかりの歯は、外側から歯ブラシを斜めにしてブラッシングする
- 前歯の裏側は歯ブラシを縦にする
- 歯の外側全体を磨く
- 歯ブラシを大きく回しながら、もう一度歯の外側を磨く
終わったら大人が磨き残しを確認し、「前の歯はピカピカになっていたよ」「右の奥にはばい菌が残っていたね」と声をかけてあげましょう。
歯磨きが少しずつ上手になる喜びを、子どもに感じさせてあげることが大切です。
子どもの歯磨きを習慣化させる3つのポイント


子どもに毎日歯磨きをさせるにはどうすれば良いの?

なかなか磨いてくれなくて毎日ケンカごしに…
このように悩むママやパパは多いのではないでしょうか。
歯磨きを習慣化するためには、以下を意識してみてください。
- 歯磨きを生活の一部にする
- 親子で一緒に歯磨きする
- 歯磨きの後にしっかりほめる
普段の生活で取り入れ、歯磨きの習慣をつけましょう。
1.歯磨きを生活の一部にする
歯磨きの習慣をつけるためには、生活の一部にするのが効果的です。
例えば、以下のように毎日のルーティンの間に歯磨き時間を取り入れてみてください。
◉朝の歯磨きの場合
朝ごはん→歯磨き→着替え
◉寝る前の歯磨きの場合
夕ご飯→お風呂→歯磨き→就寝
毎日の生活に取り入れることで、子どもが自然と「歯磨きの時間だ」と気づけるようになります。

習慣化するまでは、歯磨きの時間になったら子どもに声をかけてあげましょう。
2.親子で一緒に歯磨きする
子どもは大人のまねが好きなため、親が歯磨きをしている様子を見て、自分から一緒に磨くようになることがあります。

親が楽しそうに歯磨きをしていると、子どもも「歯磨き=楽しい時間」だと考えるようになります。
例えば「10秒間手を動かして磨いてみよう」や「お口の中のばい菌をやっつけよう!」と声をかけながら一緒に磨き、同じ行動を共有するのがおすすめです。
このように、親子で同じタイミングで歯磨きするのは、子どもが歯磨きを習慣として身につけるためのきっかけになるでしょう。
3.歯磨きの後にしっかりほめる
歯磨きが終わったら、しっかりとほめてあげましょう。
「上手にできたね!」と声をかけてもらえると、子どもはうれしくなり、歯磨きのやる気アップにつながります。
また、歯磨きのご褒美として、キシリトールタブレットなどの歯磨きケア用のアイテムを取り入れるのもひとつの方法です。
例えば、歯磨き後のケアアイテムとして「お口の健康! しまじろうキシリトール タブレット グレ―プ&イチゴ」がおすすめです。
キシリトールは虫歯の原因になりづらい甘味料のため、歯磨き後のご褒美として取り入れやすいのが特徴です。
味はグレープとイチゴがあり、子どもの好みに合わせて選べます。
ただし、あくまでタブレットは補助的なケアとして活用し、歯磨きの代わりにはならない点に注意しましょう。

坂井歯科でも販売しているので、気になる方はチェックしてみてください。
子どもが自分で歯磨きするときの4つの注意点

子供に自分で歯磨きをさせる場合は、以下の4点に注意してください。
- 子どもから目を離さない
- 年齢に合う歯ブラシを使う
- 必ず仕上げ磨きをする
- 嫌がるときは無理やりさせない
子どもが安全に歯磨きできるよう、大人がサポートしましょう。
1.子どもから目を離さない
歯ブラシを口に入れたまま動き回ったり転んだりすると、ケガにつながる危険があります。
実際に、平成28年4月~令和3年3月末までの5年間に、6歳以下の子どもによる歯磨き中の事故が120件報告されており、そのうち104件は3歳以下の事故でした。
こうした事故を防ぐためにも、歯磨きの間は大人がそばに付き、様子を確認しましょう。

1~3歳の子どもは、歯磨き中は床に座らせておくと安心です。
参考:消費者庁|子どもの歯磨き中の喉突き事故などに気を付けましょう!-3歳以下の子どもの事故が多数発生しています-
2.年齢に合う歯ブラシを使う
歯ブラシは、子どもの年齢に合わせて選ぶことが大切です。
持ち手は子どもが握りやすいものを選びましょう。
ヘッドは小さめにすると、奥歯や歯のすき間などの細かい部分にも届きやすくなります。
また、子どもの歯や歯ぐきはデリケートなため、毛先は「やわらかめ」か「普通」を選び、刺激を与えすぎないようにするのがポイントです。

年齢が表記された歯ブラシもあるので、参考にしながら、子どもに合ったものを選んでください。
3.必ず仕上げ磨きをする
自分で磨けるようになってきても、細かい部分は磨き残しがあります。

そのため、12歳ごろまでは大人が仕上げ磨きを続けることが大切です。
子どもは歯ブラシを噛んだり力を入れすぎたりしやすいため、「自分で使う歯ブラシ」と「仕上げ磨き用の歯ブラシ」にわけるのがおすすめです。
仕上げ磨き用のブラシは毛束が細かく、奥歯の溝や歯の生え際など小さな部分に当てやすい設計になっています。
歯と歯ぐきの境目や奥歯の溝など、細かい部分を仕上げ磨きして、お口の中を清潔に維持しましょう。
4.嫌がるときは無理やりさせない
歯磨きを強く嫌がるときは、無理に続けないようにしましょう。
叱ったり押さえつけたりすると、歯磨きが嫌いになり、さらに拒否が強くなることがあります。
体調や気分によってうまくできない日もあるため、その場合は短時間で済ませるか、機嫌のよいタイミングにあらためて行うと負担が少なくなります。

子どもの様子を見ながら、その日の状態に合わせて進めるのが大切です。
次に紹介する対策もぜひ参考にしてください。
子どもが歯磨きを嫌がるときの対策3選


子どもが歯磨きを嫌がって磨けない…
子どもが歯磨きを嫌がってケアできず、悩んでいる方も多いでしょう。
歯磨きを嫌がっても、無理に磨くのは避けて、できる範囲で進めることが大切です。
- 短い時間で済ます
- 遊び感覚でやってみる
- 子どもが好きなグッズを使う

歯磨きへの抵抗を取り除き、楽しいと思ってもらえる工夫をしましょう。
1.短い時間で済ます
歯磨きを嫌がる日は、短時間で済ませるようにしましょう。
眠気や疲れが原因になっていることも多いので、夕食後やお風呂のあとなど、早めの時間に声をかけるのがおすすめです。

どうしても難しい場合は、前歯だけ・奥歯だけなど、一部分だけでも軽く磨いてください。
機嫌がよいときを狙って、歯磨きの続きをやるなど、その日の様子に合わせて調整することが大切です。
「全部しっかり磨く」ではなく、「今日はできる範囲でOK」というスタンスのほうが、子どもの負担も親のストレスも減りますよ。
2.遊び感覚でやってみる
遊びを取り入れることで、歯磨きを楽しいと思ってもらえる可能性があります。
「歯磨き=こわい・イヤなもの」と感じている子は多いので、まずは楽しい雰囲気づくりが必要です。
例えば、ぬいぐるみに歯磨きをしているところを見せたり、歌をうたったりして楽しい雰囲気にするのが効果的です。

キャラクターが歯磨きしている動画を見せ、一緒にブラッシングするのも良いでしょう。
遊びの延長で歯ブラシを口に入れられるようになると、歯磨きをするハードルは下がります。
「○○ちゃんも一緒に歯磨きしちゃおうね!」と声をかけ、歯磨きタイムへ自然に移りましょう。
3.子どもが好きなグッズを使う
子どもが好きなキャラクターの歯ブラシや、好きな味の歯磨き粉を使うのもよい手段です。
好きなキャラクターや色の歯ブラシなら、「これで磨きたい」という気持ちが生まれやすく、歯磨きにも前向きになります。
また、いちごやぶどうなど、子どもが好きな味の歯磨き粉を使うのもおすすめです。

お気に入りのグッズを活用して、子どもが歯磨きを始めやすい雰囲気を作りましょう。
子どもの自分磨きに関するよくある質問

1.2歳の子どもは歯磨きを自分でできる?
2歳の子は、自分でしっかりと歯磨きできる可能性は低いです。
スプーンやフォークを持てる1歳ごろから歯磨きの練習を開始するのが推奨されていますが、2歳は、まだ歯ブラシに慣れる段階です。

磨き残しなく、自分でブラッシングするのは難しいので、大人が必ず仕上げ磨きをしましょう。
また、この時期は歯ブラシをくわえて転倒するリスクもあるので、歯磨き中は必ず大人がそばで見守るようにしてください。
2.子どもが歯磨きを自分でしない場合はどうすればいい?
子どもが自分で歯を磨かないときは、親が楽しく磨いている姿を見せたり、歯磨きアプリを活用したりするのがおすすめです。
歯磨きを楽しいものだと認識させ、子どもに「やってみようかな」と前向きな気持ちにさせる必要があります。

歯磨きソングや動画を流すと、楽しい雰囲気を演出できますよ。
嫌がったときに叱ったり無理強いさせたりすると、歯磨きを苦痛なことだと感じ、さらに嫌がるようになるので注意しましょう。
3.うがいの練習は何歳からできるようになる?
歯磨きのあとに口の中をきれいにするためには、うがいが欠かせません。
口の中をすすぐ「ぶくぶくうがい」は、一般的に2歳ごろから練習できるといわれています。
そのため、以下のように段階を踏みながら、練習するのがおすすめです。
-
水を含まず、頬を膨らませて口を動かす練習をする
-
慣れてきたら、少量の水を口に含ませる
-
左右の頬を動かし、水を口の中で移動させる
-
最後に、口の中の水を吐き出す
最初は10秒ほど口の中で水を動かし、慣れてきたら徐々に時間を延ばします。

遊びのような雰囲気で取り組むと、子どもも身構えず取り組めますよ。
子どもが自分で歯磨きできるようにサポートしよう

子供の歯磨き練習は、1歳過ぎから始め、7歳ごろに磨けるようになるのが理想です。
1歳前後は歯ブラシに慣れさせ、3歳ごろから本格的に磨く練習を始めます。
そして、6歳になったら自分で磨けるように段階的に練習するのが良いでしょう。
子どもが嫌がる場合は無理強いせず、短時間で終わらせたり、ゲーム感覚で行ったりするなどの対策が必要です。

歯医者での歯磨き指導も利用し、子どもに歯磨きの仕方を教えてくださいね!
なお、子どもが歯磨きを嫌がる場合や歯磨きの習慣のつけ方を知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。


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