
うちの子、歯を数えたら24本しかない…

永久歯は何本あれば大丈夫?

大人の場合、何本あれば問題ない?
お子さんやご自身の歯を数えてみて、「本数が足りないのでは?」と不安になった方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、永久歯は上下14本ずつの28本で、親知らずを含めると最大32本です。
子どもの場合、12歳臼歯が生える前なら24本が普通の本数なので、慌てなくて大丈夫ですよ。
ただし、大人で26本や24本のときは、数え方や抜いた歯がないかを先に確かめてください。
この記事では、歯が24本や26本、上下12本しかないときの見分け方と、親知らずを数に入れない正しい数え方を解説します。
年齢ごとの合計本数の目安も表にまとめたので、お子さんの口を見ながら確かめてみてください。

正しく数えるだけで、安心できることも多いですよ。一緒に確認していきましょう!
永久歯の本数は28本!親知らずを含めると最大32本

永久歯の本数は上下14本ずつの合計28本が基準で、親知らず(第三大臼歯)を含めれば最大で32本になります。
28本を基準にするのは、親知らずは生える人と生えない人に分かれるためです。
そのため、大人の歯の本数には28〜32本の幅があり、人によって違うのが普通です。
親知らずを除いた28本の内訳は、次のとおりです。
| 歯の種類 | 上の歯 | 下の歯 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 前歯(中切歯・側切歯) | 4本 | 4本 | 8本 |
| 犬歯 | 2本 | 2本 | 4本 |
| 小臼歯 | 4本 | 4本 | 8本 |
| 大臼歯(親知らずを除く) | 4本 | 4本 | 8本 |
| 合計 | 14本 | 14本 | 28本 |
大人なら上下で本数は同じなので、上と下で数が違うときは、まず数え落としがないかを見直してみてください。
なお、乳歯は上下10本ずつの20本で、永久歯に生えそろうと8本増える計算です。
乳歯に関しては関連記事「乳歯は何本あるの?生える前に起こる3つの変化やケアのポイントも紹介」を参考にしてください。

(出典:歯の本数の数え方|8020推進財団)
歯の本数の正しい数え方

「本数が合わない」という相談のなかには、数え方がずれていただけというケースも少なくありません。
正しく数えるには、番号で数えて、口の中にある歯の合計を見るのがコツです。
数え方のポイントは、次の3つです。
- 前歯の真ん中から奥へ「1〜7番」で数える
- 子どもは乳歯と永久歯を合わせた「口の中の合計」で数える
- 数えた本数は年齢別の合計本数の目安と比べる
洗面所で1分あればできるので、読みながら一緒に数えてみてください。
1.前歯の真ん中から奥へ「1〜7番」で数える

歯科では、前歯の真ん中を1番として奥へ7番まで、番号をつけて数えます。
番号と歯の名前は、次のとおりです。
- 1番:中切歯
- 2番:側切歯
- 3番:犬歯
- 4番・5番:小臼歯
- 6番:6歳臼歯(第一大臼歯)
- 7番:12歳臼歯(第二大臼歯)
- 8番:親知らず(第三大臼歯)
上下左右それぞれ7番まであれば7本×4で28本になり、8番の親知らずは数に入れません。
明るい場所で鏡を見ながら、上下左右の4つのブロックに分けて数えると迷いにくくなります。
奥歯はほほを指で少し引くと、7番まで見えやすくなります。
まずは1ブロックずつ、7番まであるかを確かめてみてください。
(出典:歯の本数の数え方|8020推進財団)
2.子どもは乳歯と永久歯を合わせた「口の中の合計」で数える

生え変わりの途中のお子さんは、乳歯と永久歯を合わせた合計で数えてください。
永久歯だけを数えようとすると、どれが乳歯か見分けにくく、本数が合わなくなるためです。
永久歯は乳歯よりひと回り大きく、少し黄みがかっています。
抜けたばかりのすき間は数に入れず、抜けた本数を別にメモしておくと、あとで比べやすくなります。
たとえば、仕上げ磨きのついでに上と下の本数を数えておけば、生え変わりの進み方も見えてくるでしょう。
合計で数えた本数は、このあとの年齢別の目安とそのまま比べられます。
3.数えた本数は年齢別の合計本数の目安と比べる
数えた合計を年齢ごとの目安と比べると、普通の範囲かどうかがひと目で分かります。
| 年齢の目安 | 口の中の合計 | ひとこと |
|---|---|---|
| 5歳ごろまで | 20本 | 乳歯がそろう |
| 6〜8歳ごろ | 24本前後 | 6歳臼歯4本が増える |
| 9〜11歳ごろ | 24本前後 | 入れ替わりで合計は同じ |
| 12〜13歳ごろ以降 | 28本 | 12歳臼歯4本(下が先) |
| 10代後半以降 | 28〜32本 | 親知らず(生えない人も) |
6〜11歳ごろに24本から増えないのは、乳歯と永久歯が入れ替わるだけの時期だからです。
前後1年ほどのずれは個人差の範囲で、10歳で24本なら目安どおりといえます。
一方で、目安から外れたまま1年以上変化がなければ、一度歯科で確かめてもらいましょう。
【本数別】歯が通常よりも少ないときの見分け方


うちの子は歯が24本しかないけど大丈夫…?

大人なのに歯が26本って、何か問題がある?
本数が足りないように見えても、「年齢」と「数え方」を確かめれば、多くは問題のない範囲だと分かります。
数えた本数ごとの見分け方は、次の3つです。
- 【子どもの24本】上下12本ずつは12歳臼歯が生える前なら正常
- 【大人の24〜27本】「数え方」と「抜いた歯」を先に確認
- それでも合わないときは歯科のレントゲンで確認
当てはまるケースから読んでみてくださいね。
1.【子どもの24本】上下12本ずつは12歳臼歯が生える前なら正常

子どもの歯が24本(上下12本ずつ)なら、12歳臼歯(第二大臼歯)が生える前の正常な本数です。
6歳臼歯(第一大臼歯)が生えたあとは、乳歯と永久歯が入れ替わるだけで、合計が増えないためです。
日本小児歯科学会の調査では、12歳臼歯が生える平均時期は下が12歳6か月、上が13歳0〜3か月と報告されています。
(出典:日本小児歯科学会 2019)

下の12歳臼歯が先に出るので、「下は14本で上は12本」という時期があっても大丈夫ですよ!
小学生のうちは24本で正常と考え、中学生でも上の12歳臼歯が出ないときは相談してください。
生える順番は、関連記事「永久歯が生える順番とは?生え変わりの時期に起こる3つのトラブルや予防ケアを紹介」で解説しています。

2.【大人の24〜27本】「数え方」と「抜いた歯」を先に確認

大人で26本や24本しかないときは、数え方と抜いた歯を先に確かめてください。
鏡では奥の7番目見えにくく、1〜2本少なく数えがちです。
26本や27本なら、いちばん奥の歯まで数えたか、親知らずを数に入れていないかを見直すと合うことがよくあります。
24本なら、虫歯や歯周病、矯正治療などで抜いたケースが多いです。
どれにも当てはまらないときは、生まれつき歯の芽がない「先天性欠如」の可能性もあるので、歯科のレントゲンで確かめましょう。

検診で「歯の本数を数えてほしい」と伝えたら、正しい本数と歯が足りない場所も教えてもらえますよ!
3.それでも合わないときは歯科のレントゲンで確認

年齢と数え方を確かめても合わないときは、歯科でレントゲンを撮ってもらってください。
レントゲンには歯ぐきの中の永久歯の芽(歯胚)が写り、歯がないのか、埋まっているのかが分かるためです。
足りない原因としては、生まれつき歯の芽がない「先天性欠如」と、埋まって出てこない「埋伏歯(まいふくし)」がよく見られます。
日本小児歯科学会の調査では、7歳以上の子ども15,544人のうち、10.09%に先天性欠如がありました。
(出典:日本小児歯科学会 2010)
原因と治療法は関連記事「永久歯が生えてこない4つの原因|受診の目安や放置するリスクまで徹底解説」にまとめています。


10人に1人は先天性欠如があります。乳歯が抜けて半年以上生えてこないときが受診の目安です。当院の検診でも、ご希望があればレントゲンで永久歯の芽を確認していますよ!
永久歯の本数に関するよくある質問

親知らずは歯の本数に入れますか?
ふつうは入れず、親知らずを除いた28本を永久歯の本数として数えます。
親知らずは生えない人や抜く人が多く、数に入れると本数に幅が出てしまうためです。
親知らずまで数えると28〜32本になり、8020推進財団も同じ数え方を案内しています。
歯科で本数を聞くときも、親知らずを含めるかどうかを添えると話が食い違いません。
大人で永久歯が24本しかないと、食事や見た目に困りますか?
矯正で抜いて24本になった場合は、かみ合わせを整えたうえでの本数なので、困らない方が多いです。
一方で、抜いた歯のすき間が残っている場合は、隣の歯が動いてかみにくくなることがあります。
先天性欠如で乳歯が残っている場合も、乳歯の根は永久歯より短いため、経過を見ていく必要があります。
かみにくい、すき間に物が挟まるといった症状があれば、放置せず歯科で相談してください。
歯の本数が多いと言われました。どんな状態ですか?
決まった本数より多く歯ができる「過剰歯(かじょうし)」のことが多いです。
過剰歯は上の前歯の間にできやすく、見た目では分からずレントゲンで見つかることがよくあります。
永久歯が生える場所を邪魔することがあるため、抜くかどうかや時期は歯科医師が位置を見て判断します。
すぐに処置が必要とは限らないので、検診で経過を見てもらいながら、気になることを聞いてみてください。
【まとめ】永久歯は28本が基準!年齢と数え方を確かめてから相談を

永久歯は28本(親知らずを含めて最大32本)が基準で、子どもの24本は12歳臼歯が生える前なら普通です。
本数が合わないときは、「数え方」「年齢の目安」「レントゲン」の順に確かめれば慌てずに済みます。
坂井歯科医院では、検診のときに本数の確認や、レントゲンでの永久歯の芽のチェックも行っています。

数えてみて気になる本数があれば、お子さんと一緒にお気軽にご相談くださいね!

