保育園で歯磨きをしない3つの理由!家庭でのケアや虫歯予防のポイントも解説

子供の歯科治療
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歯磨きをしない保育園があるのはなぜ?

保育園は歯磨きをしないものなの?

保育園で歯磨きをしない場合、家庭でどうやってケアすればいいのかな…

乳歯は永久歯にくらべて弱く、虫歯になりやすいといわれるからこそ、日中に歯磨きをしないと心配になりますよね。

ただ、保育園で歯磨きをしていないからといって、必ず虫歯になるわけではありません。

大切なのは、保育園での対応に一喜一憂せず、家庭でどうケアするかを知っておくことです。

この記事では、保育園で歯磨きをしない理由、家庭でケアするときのコツなどを解説します。

家庭でのケアのポイントを知り、虫歯リスクを下げましょう。

ぜひ、参考にしてくださいね。

保育園で歯磨きしなくても、すぐ虫歯になるわけではない!

保育園で歯磨きするかどうかは各園の方針に委ねられており、義務ではありません。

例えば、東京都八王子市の光明第七保育園では、保育士と看護師が協力し、昼食後とおやつの後に歯みがきを実施しています。

一方、安全面からあえて歯磨きを実施しない保育園もあります。

しかし、園で磨かないからといって、不安になる必要はありません。

虫歯は汚れが長い時間付着し、細菌が歯を溶かして進行するため、食後すぐに歯に悪い影響がでるわけではないからです。

また、日中は食事や会話によって、唾液の分泌が促されます。

唾液にはお口の中の汚れを洗い流す働きがあるため、起きている間は一定の自浄作用がある状態です。

保育園で歯磨きしなくても自宅でケアできていれば、虫歯リスクはコントロール可能なのです。

参考:東京都保健医療局

保育園では歯磨きをしない3つの理由

保育園で歯磨きしないのはなぜ…?

保育士の負担軽減や方針の違いなどの理由で、歯磨きを実施しない保育園もあります。

歯磨きを行わない3つの理由を紹介します。

  1. 保育士の負担が大きくなるから
  2. 子どもがケガをするリスクがあるから
  3. 歯磨きを嫌がる子どもへのケアが難しいから

なぜ歯磨きを行っていないのか、その背景を理解していきましょう。

1.保育士の負担が大きくなるから

保育園では、子どもの人数に対して保育士の人数が定められています。

近年は保育士不足の影響もあり、最低限の人数で保育を行っている園も少なくありません。

そのような状況で歯磨きを取り入れると、業務の負担が大きくなるのが実情です。

また、歯磨きは1人あたりにかかる時間が長く、子どもの人数が多いほど対応に時間がかかります。

少ない人数で大勢の子どもを見ており、歯磨きの補助をしてあげるのが難しいケースも多いでしょう。

このような理由から、保育士の負担を考慮し、歯磨きを実施していない保育園もあります。

2.子どもがケガをするリスクがあるから

歯磨きの時間を保育園の日課として取り入れると、子どもがケガをするリスクが高まる可能性があります。

限られた人数の保育士が多くの子どもを同時に見守るのは難しく、歯磨きの事故が起こりやすい状況になりがちです。

実際に、令和4年までの5年間で、5歳以下の乳幼児が歯磨き中に歯ブラシをくわえたまま転倒したりぶつかったりして、喉を突く事故が182件起きています。

自宅なら親が見守り、危険な動きを制止できますが、集団保育の環境では、すべての子どもの動きを常に把握するのは困難です。

そのため、事故を未然に防ぐという観点から、歯磨きをあえて実施しない判断をしている保育園もあります。

参考:消費者庁|歯ブラシがのどに刺さる事故

3.歯磨きを嫌がる子どもへのケアが難しいから

1歳半〜4歳ごろの子どもは、自我が芽生える時期にあたり、歯磨きを嫌がるケースも珍しくありません。

嫌がる子どもには、気持ちを切り替えるための丁寧な対応が必要ですが、集団保育だと、1人ひとりの「嫌だ!」という気持ちに寄り添うのは難しいでしょう。

もし、無理に歯磨きを勧めてネガティブな記憶を植え付けてしまうと、今後の歯磨き習慣にも悪影響を及ぼす可能性もあります。

そのため、保育園の方針として、家庭でのケアや習慣づけに委ねる方が望ましいと判断する場合もあるのです。

保育園で歯磨きしない場合の家庭ケアの3つのポイント

保育園で歯を磨かない場合は、朝と夜にしっかりと歯磨きすることが重要です。

  1. 虫歯になりやすい箇所を意識して磨く
  2. 子ども用の歯ブラシを用意する
  3. 子どもが磨き終わったら「らせん磨き」をする

ブラッシングする箇所や磨き方を工夫して、子どもの虫歯を防ぎましょう。

1.虫歯になりやすい箇所を意識して磨く

家庭でケアする際は、虫歯になりやすい場所を重点的にブラッシングするのが大切です。

特に、以下の歯は、磨き残しがないようにしっかりケアする必要があります。

  • 上の前歯
  • 歯の間
  • 奥歯の溝

上の前歯は、食べ物の汚れが残りやすく、虫歯になりやすい部位です。

また、歯の間と奥歯の溝には歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れがたまりやすい傾向があります。

それぞれの特徴を意識して磨きましょう。

磨き残しを防ぐため、順番を決めてブラッシングするのもおすすめです。

子どもが嫌がり短時間で磨く場合でも、虫歯になりやすい歯のケアは欠かさないようにしましょう。

2.子ども用の歯ブラシを用意する

家庭で歯磨きをする際は、子どもの年齢に合った歯ブラシで磨くことが大切です。

年齢に合うものを使わないと、口の中の汚れが落ちなかったり、歯茎を傷つけたりする恐れがあります。

歯ブラシを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。

  • ヘッドが小さいもの:奥まで届きやすく、磨き残しを防ぎやすい
  • 毛先が適度に柔らかいもの:歯ぐきを傷つけにくく、痛みを感じにくい
  • 子どもの手で安定して握れ、滑りにくい持ち手:力が入りすぎず、歯ブラシを動かしやすい

子どもに合った歯ブラシを選ぶと、磨きやすくなり、歯磨き習慣も身に付きやすくなります。

どの歯ブラシが合うかわからない場合は、歯科医に相談してくださいね!

3.子どもが磨き終わったら「らせん磨き」で仕上げする

子どもが自分で歯を磨いた後、大人が「らせん磨き」をしてあげるのがおすすめです。

子どもが磨き終わったら「らせん磨き」で仕上げする

画像引用:歯科素材.com

「らせん磨き」とは、歯ブラシをらせん状に動かしながら、歯と歯ぐきの境目に毛先を当ててブラッシングする方法です。

この方法は、歯茎の境目や歯間の汚れを効率よく落とせるとされています。

子どもは歯茎に汚れがたまりやすい傾向があるので、しっかりとケアして口内トラブルを予防することが必要です。

画像引用:Oral-Health Navi

ブラッシングの際に痛がる場合は、画像のような毛先が丸いワンタフトブラシを使うと痛みを軽減できるでしょう。

仕上げ磨きのやり方が知りたい方は「【仕上げ磨きのやり方】生後6カ月・3歳・6歳ごとの磨き方と5つの対処法とは?」で、詳しく解説していますのでご覧ください。

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保育園で歯磨きしなくても虫歯を防ぐ5つの方法

保育園で歯磨きしなくても虫歯を防ぐ方法

保育園で歯磨きしないから虫歯になりやすいんじゃないの…?

保育園で歯を磨かない場合でも、虫歯を防ぐ方法を5つ紹介します。

  1. 家庭で歯磨きを1日2回する
  2. 栄養バランスの良い食事を与える
  3. 甘いお菓子を食べる頻度や時間に注意する
  4. フッ素塗布をする
  5. 歯医者で検診を受ける

毎日丁寧にケアして、子どもの健康な歯を守りましょう!

1.家庭で歯磨きを1日2回する

保育園で歯を磨かない場合は、家庭での歯磨きが虫歯予防の中心です。

朝食と夕食の後の1日2回は、必ず歯を磨きましょう。

毎食後に磨くのが理想ですが、日中にケアできない場合でも、朝と夜に磨けていれば過度に心配する必要はありません。

朝は、寝ている間に増えた細菌や汚れを落とすために磨きます。

夜は、唾液の分泌が減る就寝中に虫歯の進行を防ぐために、食べかすや歯垢を残さないように磨くことが大切です。

 

子どもだけではしっかり磨けないため、必ず大人が仕上げ磨きをしてくださいね。

2.栄養バランスの良い食事を与える

虫歯予防には、毎日の歯磨きに加え、栄養バランスの整った食事が欠かせません

歯や歯ぐきは体の一部のため、食事からとる栄養の影響を受けます。

健康な歯のためには、以下のような栄養素を意識して食べましょう。

栄養素 働き
カルシウム 歯のエナメル質を強化する
タンパク質 カルシウムと結合して歯を丈夫にする
マグネシウム 歯の健康をサポートする
ビタミン・ミネラル 歯のエナメル質を強化する

歯茎の健康を維持する

子どもは成長途中のため、栄養の偏りは歯の弱さにつながることもあります。

食事の時間を固定して、メリハリのある食習慣を心がけましょう。

3.甘いお菓子を食べる頻度や時間に注意する

甘いものに含まれている糖は、虫歯菌のエサになり、酸を出して歯を溶かして虫歯の原因になります。

特に、糖分が歯に触れている時間が長いほど、虫歯リスクは高まります。

例えば、以下のように口の中に長く留まりやすいおやつは注意が必要です。

  • アメ
  • グミ
  • キャラメル
  • ソフトキャンディ

これらのおやつは、なめたり噛み続けたりして、糖分が歯に触れる時間が長くなりやすいのが特徴です。

完全に避ける必要はありませんが、回数や時間を決めて、だらだら食べを防ぐことが大切です。

また、食べ終わったあとは水やお茶を飲み、口の中に糖分を残さない工夫をしましょう。

4.フッ素塗布をする

歯医者が行うフッ素塗布は、子どもの虫歯予防に役立つケアのひとつです。

フッ素は歯質を強化し、虫歯に対する抵抗力を高めながら虫歯を防ぐ働きがあります。

乳歯は永久歯に比べて歯質が柔らかく、虫歯が進みやすいため、外側から補強してあげましょう。

1歳半ごろから乳歯が生え揃うので、3ヶ月〜半年ごとに塗布が目安となります。

あわせて、自宅でケアする際、フッ素入りの歯磨き粉を使うのもおすすめです。

参考:国立保健医療科学院|むし歯予防効果の作用は?

5.歯医者で検診を受ける

毎日仕上げ磨きをしても、完璧に汚れを落とすのは難しいです。

そのため、定期的に歯科医院で、日々のケアで落としきれない汚れを落としてもらうことが必要です。

定期的に口の中をチェックしてもらえば、初期の虫歯や歯肉炎などの口内トラブルを発見でき、早期治療につながります

また、子どもの成長や歯並びに合わせた歯磨きのポイントを教えてもらえるのもメリットです。

口内トラブルの予防のためにも、3ヶ月〜4ヶ月に1回は検診を受けるようにしてくださいね!

保育園の歯磨きに関するよくある質問

保育園の歯磨きに関するよくある質問

1.保育園で歯磨きをする場合は何歳からやるの?

歯磨きをする保育園では、乳歯が生え始める2〜3歳ごろから行なう場合が多いです。

子どもが自分で磨けるようになると、磨き終わった後に保育士が仕上げ磨きをするのが基本です。

昼食やおやつの後にケアして、歯磨きの大切さを教えてくれる保育園もあります。

子どもが楽しみながら学べるよう、歌や絵本を活用しながら指導をしてくれるケースもあります。

2.保育園によって歯磨きの対応が異なるのはなぜ?

保育園での歯磨き実施が異なるのは、保育園の方針や子どもの年齢、保育士の人数など理由はさまざまです。

歯磨きの大切さを教える方針の場合や、保育士が対応できる場合は、歯磨きを実施する保育園もあります。

一方、保育士不足の場合や家庭に任せる方針の場合は、やらないケースが多いです。

3.歯ブラシは保育園で用意してくれるの?

歯ブラシは保育園ではなく、家庭で用意するのが一般的です。

持参する際は、以下のことが求められるケースが多いです。

  • 名前を記入する
  • キャップ付きの歯ブラシを用意する
  • 1ヶ月に1回ほど、定期的に交換する

また、保育園で保管するのか毎日持参するのかは、園により異なります。

入園の際は、歯磨きの実施の有無と合わせて確認するとよいでしょう!

保育園で歯を磨かないときは、家庭で虫歯予防をしよう!

保育園では、保育士の負担の大きさやケガのリスクを考慮し、歯磨きを行っていない場合があります。

保育園で歯磨きをしない場合は、自宅で丁寧にケアをしましょう

朝と夜は必ず歯を磨き、だらだらと甘いお菓子を食べ続けないことが大切です。

また、歯科医院で定期的に口の中をチェックしてもらうと、虫歯や歯肉炎を早期に見つけやすくなります。

3〜4ヶ月に1回を目安に受診すると安心です。

家庭でのケアに不安がある場合や、歯磨きの方法が合っているか気になるときは、坂井歯科で一度ご相談ください。

なお、子どもが歯磨きを嫌がって悩んでいる場合、年齢や発達に合った対応を知ることも役立ちます。

【年齢別】歯磨きを嫌がる子どもの対処法を解説!3つのおすすめグッズも紹介」の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【年齢別】歯磨きを嫌がる子どもの対処法を解説!3つのおすすめグッズも紹介
子どもが歯磨きを嫌がる場合は、歯ブラシに慣れさせることや親と一緒にケアするなどの方法があります。どうしても嫌がりケアできない場合は、歯医者に相談することが重要です。本記事では、歯磨きを嫌がるときの年齢別の対処法やおすすめのグッズなどを解説します。子どもが歯磨きを嫌がりお悩みの方は、参考にしてください。

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