コロナウイルスとはそもそも何なのか

コロナウイルス
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こんにちは、香里園にある坂井歯科医院です。

去年12月、中華人民共和国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染は数ヶ月で瞬く間に広がり、政府が様々な水際での対策を講じています。

小中高校も休校になり、時差出勤やテレワーク実施、イベントの自粛など私たちの生活の周りにも様々な影響が出ていて、私が入団している吹奏楽団の定期演奏会も中止になり練習の再開の目処も立っていません。

週2回のフルートの練習も出来なくなり、休日も不要な外出を控え、家にいる時間が多くなることでストレスが溜まってしまいますが、家にいながら出来るお菓子作りでストレスを発散しています。

ヒトに感染するコロナウイルスは7種類見つかっていて、一般的な風邪の10〜15パーセントはこれらの4種類のウイルスが原因とされていて、多くの感染者は軽症であるが、高熱を引き起こすこともあると分かっています。

私たちの記憶にも新しい、2002年に発生したコウモリのコロナウイルスが感染して重症肺炎を引き起こす重症急性呼吸器症候群のSARSや2012年にサウジアラビアで発生した中東呼吸器症候群のMARSもコロナウイルスの一種である。

今、現在世界中で感染が広がっている新型コロナウイルスが残りの1種類で、SARSもMARSも感染源が動物由来と考えられており、新型コロナウイルスが動物由来であるという確定的証拠は見つかっていませんが、コウモリ由来のSARSと遺伝子配列が近いため、新型コロナウイルスもコウモリが感染源になった可能性が高いと考えられています。

新型コロナウイルスに感染した人全員が発症するということではなく、無症状のまま経過してウイルスが排除され治るという例も存在すると報告されています。

発症した場合の多くの症状は発熱やノドの痛み、空咳が長引く、強い倦怠感などで、初期の時点では一般的な風邪の症状と似ているため区別が困難ですが、症状が長く続く場合は注意が必要です。

重症化する場合は症状が出てから約5〜7日で、急速に症状が悪化し肺炎を引き起こしていて、重症化のリスク因子やどの程度細菌感染症が合併しやすいかなどの明確なデータは認められないものの、高齢者や糖尿病、呼吸器疾患、心不全の基礎疾患がある方、透析治療を受けられている方、免疫抑制薬や抗がん薬を使用している方、妊娠中の方は新型コロナウイルスに感染すると重症化するリスクが高いことが分かっています。

これまでに感染が確認された症状のある人の約80パーセントが軽症、14パーセントが重症、6パーセントが重篤となっていますが、重症化した方の約半数は回復に向かっています。

日本国内で感染が確認された方のうち軽症、重症に関わらず約8割の方は他の人に感染させていませんが、一定の条件を満たす場所では1人の感染者が複数の人に感染させたということが報告されています。

ライブハウスや屋形船、スポーツジム、雀荘、ビュッフェスタイルの会食、スキーのゲストハウス、密閉された仮説テントなどで、屋内の閉鎖された場所で人と人が至近距離で一定時間以上接することでクラスターと言われている患者集団が発生する可能性が高いことが考えられています。

クラスターから次のクラスターが生まれてしまうことが感染の拡大に繋がってしまうと考えられているため、換気が悪く、人が密に集まって過ごす場所、不特定多数の人が接触する場所を避けるような対策が取られているという状況です。

一般的な状況による感染経路は飛沫感染、接触感染であり空気感染は起こっていないと考えられていますが、閉鎖空間での至近距離で多くの人と接することは咳やくしゃみなどがなくても感染のリスクが高くなりますので、人が多く集まる閉鎖空間は避けるようにし、手洗い、うがい、アルコール消毒などを徹底して行い、感染の拡大をみんなで防ぎましょう。

いつまで自粛が続くか分からない状況で不安が大きくなってきていますし、感染症が流行するときには様々なデマも発生してしまいますが、ひとりひとりが落ち着いて行動し、少しでも早くみなさまにとって安心できる時間が戻ることを心より願っています。

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