新入社員を迎え入れる医院側の心得

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妹は4月から看護師!

こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。

早いもので4月に突入し、ここ最近は時間があっという間に過ぎていく感覚になっています。(年齢を重ねている証拠ですね^^;)

私の妹は今年の2月に行われた看護師国家試験に無事合格し、4月1日から看護師として病院で働き始めているのですが、前日は緊張と期待でなかなか眠ることができなかったようです。

私は歯科医院に勤めて15年が過ぎ、新人の頃の記憶はかなり薄れてしまっているようで年月が経てば経つほど新人の頃の気持ちを思い出すことは難しいなと感じています。

私の新人時代の思い出

記憶が薄れていく中、今でも鮮明に覚えている出来事があり、それは忘れもしない坂井歯科医院で働き始めた初日、私は明るい未来と期待に満ち溢れていたのですが慣れない匂い、慣れない環境に気を失ってしまい患者さんの前でぶっ倒れてしまいました。

今となっては笑い話ですが、当時は緊張とストレスでいっぱいいっぱいだったこと、あの不安な気持ちは今でも忘れることはありません。

今年度からも坂井歯科グループでは新たなスタッフが6名増えるのですが、昔の気持ちを思い出せばおのずと新入社員に対してどう接すれば良いか、何をしてあげれば良いかなどが明確になり、今回は私の経験から歯科医院に新たなスタッフを迎え入れるための医院側の心得をお話していきたいと思います。

新入社員を迎え入れる医院側の心得

まず初めに、先に働いているからといって偉いわけではないということをしっかり心に留めておいてほしいと思います。

私が若い頃は学校生活や部活動などで先輩と後輩の上下関係が厳しく、先輩や上司、目上の人の言うことは絶対!というような時代背景だったので先輩が威張ることや偉そうにする態度は当たり前でした。

その時代から何十年が経ち、年号も昭和から平成、平成から令和と進むとともに先輩と後輩の関係の考え方も変わり、現代では上下関係が厳しいといったことは以前に比べると少なくなったのではないでしょうか。

先に医院に勤めていれば知識や経験が長けていることは当然であり、先輩として振る舞うということは決して威張ることでもありませんし、偉そうに振る舞って良いということでもありません。

新入社員は初めて歯科医院に就職して何をすれば良いのかと戸惑うことばかりで緊張と不安でいっぱいの中、先輩が偉そうな態度で接したり振る舞ったりすると新入社員は萎縮してしまいます。

新入社員の緊張や不安が解れて1日でも早く医院に馴染めるように先輩スタッフは「何か分からないことある?」「大丈夫?」「仕事が終わったからあがろうか」など声かけを頻繁に行い、気にかけてあげることが重要であると感じています。

先輩が気に掛けてくれる事で新人は成長出来る

私が新人だった頃も声かけを頻繁にしてくれていた先輩のことを頼りにしていましたし、悩んだりしたときは一番に相談して辛いときも医院を辞めずに仕事を続けることができたのは私を気にかけてくれていた先輩のおかげです。

スタッフの中には資格を持っているから偉い!長く勤めているから偉い!と思っている人もいて、人によって態度を変えたり、挨拶をしないというスタッフがいます。

確かに長く勤めていることも資格を持っていることも素晴らしいことですし、資格取得のために時間やお金を費やしてきたことも素晴らしいことだと思うのですが、人によって態度を変える、挨拶をしないことは人として尊敬できないなぁと感じてしまいます

資格の有無に関わらず先に社会に出ている先輩として人間性の素晴らしさを後輩に対して示してあげてほしいと思いますし、それが先輩の正しい行動ではないでしょうか。

人間性を豊かに育てる事が大切

新入社員のスタッフには1日でも早く仕事を覚えてもらい、1日でも早く即戦力になってもらうために先輩スタッフが仕事を教えることはもちろん医院にとって大事なことですが、それ以上に新入社員の人間性を豊かに育てることはもっと大切なことであります。

坂井歯科医院では人柄の良いスタッフが評価されるシステムで坂井歯科医院のクレドで示しているものを一部抜粋しますが、

人柄が良いスタッフとは大きな声で挨拶ができる人、否定的な口癖を言わない人、与えられることではなく与えることに喜びを感じる人、フラストレーション怒りの感情をまわりに振り向かないこと、ありがとうと頻繁に言える人、自分の非を認めて素直に謝れること、プラス発想で素直な人とあります。

新入社員が緊張と不安、期待を胸に入社し、今後医院で活躍できるようがんばろうと思っているところに先輩スタッフの存在は大きなもので、クレドに示している人柄の良いスタッフというものは当たり前のことだと思われるかもしれませんが、この当たり前のことができないスタッフが多く先輩スタッフは今一度自分を見つめ直す良い機会ではないでしょうか。

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