
乳歯は何歳頃から生え変わるの?

子どもの歯がなかなか抜けないけど大丈夫かな…

5歳で乳歯が抜けそうだけど早い?
子どもの歯がグラグラし始めると、成長を感じてうれしい反面、生え変わるスピードや順番が周りの子と違うと心配になる方もいるでしょう。
乳歯が抜ける時期や順番には個人差があるため、多少の前後であれば、問題ないことがほとんどです。
しかし中には、トラブルが隠れている場合もあるため、早めの対処が必要なケースもあります。
この記事では、乳歯と永久歯の違いや抜ける目安などを説明しながら、生え変わりの時期に起こりやすいトラブル、意識するポイントを解説します。
最後まで読めば、子どもの成長を安心して見守り、一生使う永久歯を守るためのケアがわかりますよ。
ぜひ、参考にしてくださいね。
どうして乳歯は抜けるの?永久歯に生え変わる仕組み

人の歯が生え変わるのは、子どもの成長に合わせて、より強くて大きな歯が必要になるためです。
子どもの小さな顎には小さい乳歯がぴったりですが、身体が大きくなるにつれて顎も成長します。
成長した顎に合わせて、より頑丈で、食べ物をしっかり噛み砕ける永久歯に生え変わるのです。
乳歯が抜けるまでのステップは以下のとおりです。
- 乳歯の下で、永久歯が成長して上へと押し上がってくる
- 永久歯に場所を譲るように、乳歯の根が少しずつ溶け始め短くなる
- 根が溶けた乳歯はグラグラになり、やがて抜け落ちる

乳歯が抜けたあとに次の歯が見えなくても、次第に歯ぐきから永久歯が顔を出しますよ。
【年代別】乳歯の生え変わり完全ガイド


乳歯から永久歯はどんな順番で生え変わるの?

永久歯は6歳ごろから生え始め、14歳前後で生え揃うケースが多いです。
乳歯は、年齢によって生え変わる順番が異なります。
ここでは生えかわりの全体像を把握し、子どもの状況を照らし合わせてみましょう。
- 【6〜7歳ごろ】こっそりと第一臼歯が生えてくる
- 【7〜8歳ごろ】上の前歯が生え変わる
- 【9〜11歳ごろ】前歯から奥歯が生え変わる
- 【12〜14歳ごろ】永久歯の生え変わりが完了する

生え変わりの時期は虫歯や歯肉炎などのトラブルが起こりやすいので、丁寧なケアが必要です!
【6〜7歳ごろ】こっそりと第一臼歯が生えてくる

第一臼歯は、6歳臼歯とも呼ばれ、6歳前後に生える最初の永久歯です。
噛む力が一番強く、食べ物を噛み砕くために欠かせない歯となります。
上下の歯の噛み合わせを決め、正しい歯並びにするための重要な役割があります。
生えるサイン|痛みやかゆみを感じる場合がある
第一臼歯は、一番奥歯の後ろから歯ぐきを突き破って生えてきます。
生え始めは歯ぐきがムズムズするため、子どもが気になって指で触ったり、物を噛んだりして口の奥を気にする様子が見られます。

軽い痛みやかゆさを感じたり、子どもが歯磨きを嫌がる場合があります。
前歯が抜けたときに初めて「大人の歯が生えた!」と思うママは多いですが、実はその頃すでに第一臼歯が生えていることが多いです。
歯並び|上下の第一臼歯が噛み合う位置を確認する
第一臼歯は、上下のかみ合わせを決定するのに重要な歯です。
上下の第一臼歯がかみ合ったとき、上の歯が下の歯よりも3分の1ほど前にずれていれば正常といえます。
下の歯が極端に前に出ていたり、後ろすぎたりする場合は、将来の歯並びに影響が出る恐れがあるため、気になるときは歯科医へ相談しましょう。
注意点|6歳臼歯は虫歯になりやすい
第一臼歯は乳歯の奥にあり、生えていることに気が付きにくく、歯ブラシも届きにくいため虫歯になりやすいです。
また、80歳まで使い続ける大切な歯でもあるため、念入りにケアをする必要があります。
歯磨きをする際は、ヘッドが小さいワンタフトブラシを使うと良いでしょう。

フッ素入り樹脂で溝を埋めるシーラントをするのも、虫歯リスクを下げる対策です。
【7〜8歳ごろ】上の前歯が生え変わる

7〜8歳前後は、上の前歯(中切歯)とその隣にある側切歯(そくせっし)が生え変わります。
中切歯と側切歯は上下左右2本ずつあり、合計8本です。
中切歯と側切歯は、食べ物をかみ切る役割や、笑ったときの見た目、おしゃべりするときの発音にも影響を与えます。
生え変わるサイン|前歯がグラグラしたら生え変わり間近
乳歯の下で永久歯が育つと、乳歯の根が溶け始めてグラグラし始めます。
これは「吸収」と呼ばれる現象で、乳歯の根が完全になくなり自然に抜け落ちます。
ただ、永久歯は乳歯が抜けてからすぐに生えてくるとは限りません。
1〜2ヶ月はそのまま様子を見ても問題ないでしょう。
ただし、3か月以上経っても永久歯が生えてこない場合、以下のような原因が考えられます。
- 歯ぐきが分厚く、永久歯が生えてこられない
- 埋伏歯の可能性がある
- 先天性欠如歯の可能性がある
「片方が生えたのに、もう片方は数か月たっても生えない」という場合、何らかのトラブルが隠れているサインかもしれません。

歯科医院でレントゲンを撮影すると原因がわかるので、気になる場合は相談してみましょう。
永久歯が生えてこない原因は、「永久歯が生えてこない4つの原因|受診の目安や放置するリスクまで徹底解説」で解説していますのでご覧ください。

歯並び|乳歯と永久歯が混在して、高さがデコボコになる
この時期は、小さな乳歯と大きな永久歯が混在し、歯並びが複雑になります。
生え始めの低い歯は、隣の乳歯の影に隠れて歯ブラシが届きにくく、段差に汚れがたまりやすくなるため、虫歯リスクが高まります。
生えたばかりの永久歯は歯質が弱く、酸に弱い状態です。
一生使う永久歯を守るためには、デコボコした箇所に歯ブラシを縦に当てて一本ずつ丁寧に磨くことが大切です。

歯ブラシが届きづらい箇所には、フロスやワンタフトブラシを活用して、汚れを落としましょう。
注意点|無理に引っ張り歯ぐきを傷つけやすい
乳歯が抜けそうで抜けない場合、無理に引っ張って抜こうとする子供が多いです。
しかし、無理に抜くと、出血したり歯ぐきを傷つけたりするリスクがあります。
歯がグラグラすると気になるかもしれませんが、自然に抜けるのを待つように子どもに伝えることが大切です。
【9〜11歳ごろ】前歯から奥歯が生え変わる

9歳〜11歳前後は、乳臼歯が次々に生え変わる時期です。
第一乳臼歯は奥から2番目にある歯のことで、生後14ヶ月ごろに生えて9〜11歳前後に永久歯に変わります。

奥歯には、食べ物をかみ砕くだけでなく、顎の正常な発達を促し、将来の歯並びの土台を作る役割があります。
また、しっかり噛みしめる力は運動能力の向上にもつながるため、スポーツをする子どもにとっても欠かせない歯です。
生え変わるサイン|奥歯がグラグラしたら生え変わり間近
奥歯の乳歯がグラグラと揺れてきたら、生え変わりが近いと考えられます。
奥歯は前歯に比べてサイズが大きいため、生え変わる際の違和感も強くなる傾向があります。
「噛むと痛い」「歯ぐきが赤く腫れている」といった症状が現れる場合もありますが、成長に伴う一時的なサインです。

子どもには「大人の歯が頑張って生えてこようとしているよ」と、優しく励ましてあげましょう。
歯並び|乳歯が抜けた後に生えてくれば問題なし
乳歯が抜けた後に永久歯が生えていれば、正常に生えてきたといえます。
しかし、乳歯が抜ける前に後ろから永久歯が生えてきたり、抜けたのに数か月生えてこなかったりする場合、何らかのトラブルが隠れているかもしれません。
特に、永久歯が並ぶスペースが足りないときは、正しい位置に生えるのは難しいでしょう。
生え方に違和感を覚えたら、早めに歯科医院でチェックしてもらうと安心です。
注意点|萌出性歯肉炎にかかりやすい
奥歯の永久歯が完全に生えきるまでの約半年間、歯に歯ぐきが被った状態が続きます。
歯と歯ぐきのすき間に汚れがたまりやすく、細菌が原因で歯ぐきが腫れる萌出性歯肉炎になりやすい時期です。
痛みで食事がしにくくなることもあるため、予防のために大人の仕上げ磨きは欠かせないでしょう。
生えかけの低い歯に合わせて、歯ブラシを横から入れたり、角度を変えたりして、優しく汚れを取り除いてください。
【12〜14歳ごろ】永久歯の生え変わりが完了する

12〜14歳前後になると、親知らずの一つ前にある奥歯「第二大臼歯」が生えてきます。
12歳ごろに生えてくるため、12歳臼歯とも呼ばれ、この歯が生えるとすべての乳歯が永久歯へ置き換わります。

お口の中で強い力にも耐える第二大臼歯は、生涯にわたる噛む力を支える大黒柱です。
これで歯並びが完成しますが、生えたての永久歯はまだ歯質が弱いため、しっかり生えそろうまでケアを続けましょう。
生え変わるサイン|歯に痛みが出たら生え変わりが近い
虫歯がないのに歯が痛む場合は、第二大臼歯が生えてくるサインかもしれません。
永久歯は歯ぐきを破って出てくるため、痛みや熱を伴うケースがあります。
硬い食べ物が噛みにくくなったり、奥歯周辺に違和感を覚えたりする場合もありますが、1〜2ヶ月ほどして歯が生えてくれば自然に収まるケースがほとんどです。
歯並び|第二大臼歯が出てこない場合は生えるスペースがない可能性も
第二大臼歯がなかなか生えきらない場合、成長段階の可能性もありますが、生えるスペースが足りずに途中で止まっているかもしれません。
正しい位置に生えそろわないと将来のかみ合わせに影響するケースがあります。
フッ素入りの歯磨き粉でケアしつつ、歯科医院でスムーズに生えてこられる状態かチェックしてもらいましょう。
注意点|正しい位置に生えないことがある
この時期に気を付けたいのは、左右の生え方の差と見えにくい場所の虫歯です。
例えば、右の奥歯は生えたのに左は半年以上経っても生えてこない場合、歯ぐきの中で引っかかっている可能性があります。
また、生えた直後の歯はやわらかく虫歯リスクが高いため、中学生でも「しっかり磨いている?」と声がけをしてあげましょう。
なお、永久歯が生える順番については、「永久歯が生える順番とは?生え変わりの時期に起こる3つのトラブルや予防ケアを紹介」の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

乳歯の生え変わり時期に意識すべき4つのこと


永久歯が生えてきたらどんなことに注意すればいいの?

特別なケアが必要なのかな…
生え変わりの時期は、ただ歯が生え変わるだけではありません。
きれいな歯並びや虫歯になりにくい歯を育てるために意識すべきことを4つ紹介します。
- 乳歯は無理に抜かない
- 乳歯の虫歯も放置せずに治療する
- 生え変わりの時期には個人差がある
- 歯科検診を受診する
健やかな口内環境を目指し、確認していきましょう。
1.乳歯は無理に抜かない
乳歯がグラグラしていても、無理やり抜くと歯ぐきや歯根を傷つけたり、出血したりするリスクがあります。
また、無理に抜いて乳歯の根っこが歯ぐきの中に残ってしまうと、歯科医院で除去してもらう必要があります。
早く抜きたい場合は、舌で軽く揺らしたり、りんごやニンジンなどの固い食べ物を噛んだりする程度に留めましょう。
指で触りすぎると細菌が入って腫れるケースもあるので、自然に抜け落ちるのを待ったほうが安心です。
2.乳歯の虫歯も放置せずに治療する
生え変わるからといって虫歯を治療せずにいると、後から生えてくる歯に悪影響を及ぼすことがあります。
虫歯が進行して根っこの先に膿ができると、大人の歯は避けて出ようとするため、正常な位置に生えない可能性が高いです。
また、虫歯で乳歯が早めに抜けると、隣の歯がすき間に倒れて、永久歯の生えるスペースが確保しづらくなります。
乳歯の根の先にある膿が大人の歯の発育不全の原因になり、エナメル質がうまくつくられず、虫歯に対する抵抗性が弱くなる点にも注意が必要です。

将来の健康な歯並びのために、乳歯のうちから治療を受けましょう。
なお、乳歯の虫歯については、「【放置はNG】乳歯の虫歯ができる4つの原因|簡単にできる予防法も解説!」の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

3.生え変わりの時期には個人差がある
6歳前後に乳歯から永久歯に生え変わり始め、12歳〜14歳ごろに生えそろうケースが多いです。
しかし、生え変わる時期や順番には個人差があり、7歳を過ぎて歯が抜ける子供も珍しくありません。
大切なのは「いつ生えるかより、適切な順番で生え変わっているか」というプロセスです。
生え変わる時期は目安と捉え、子どものペースを見守ってあげましょう。

もし、「乳歯が抜けていないのに永久歯が横から出てきた」など、順番に明らかな異変を感じた場合、歯科医に相談してくださいね。
4.歯科検診を受診する
生え変わりの時期は、歯の高さがバラバラで磨き残しができやすいため、歯科検診を受けましょう。
生えたばかりの歯は、未成熟で酸に対する抵抗力が弱く、虫歯や歯肉炎を発症しやすくなります。
お口の中の状態を確認してもらい、早期発見や治療をしてもらうことが大切です。
また、新しく生えた歯や順調に生え変わっているかなど、歯の状態も確認してもらうと安心です。

家でのブラッシングと合わせて、定期的にプロのケアを受けましょう。
乳歯の生え変わり時期は歯医者でお口の状態を確認してもらおう

乳歯は6歳前後から抜け始め、下の前歯から奥歯の順に生え変わり、12歳〜14歳ごろに永久歯が生えそろうケースが多いです。
この時期は、歯がなかなか抜けなかったり、予期せぬ場所から生えたりというトラブルが起こります。

基本的に、無理に抜こうとしたり、生え変わりの遅さに悩んだりする必要はありません。
生えたてのデリケートな永久歯を虫歯から守り、口内環境を整えるために、自宅でのケアや定期検診を活用しましょう。
坂井歯科でも、子どもの成長に合わせた歯科健診を実施しています。
生え変わりのスピードや歯並びは1人ひとり異なるからこそ、些細な変化や不安もお気軽にご相談ください。

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