相談事例「歯医者を変えたい」

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こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。

私は頻繁に美容室に通っているのですが、私を担当してくださっている美容師さん(Kさん)とは5年以上のお付き合いで私の好みを熟知してくれており、いつもお任せで施術してもらっています。

Kさんとは波長も合うので長時間の施術でも苦になりませんし、信頼関係が成り立っているからこそ安心して任せることができるのですが、Kさんが産休、育休に入った時は大変でした。

担当者不在で美容室を転々と・・・

自分に合いそうな美容室をインターネットで探して行ってみたものの、思っていたカラーの色にならなかったり、シャンプーのとき爪が立っていて痛かったりと不満に感じる部分が多々あり、毎回美容室を転々としました。

結局、自分に合う美容室は見つけられずKさんの育休が終了して働き始めてくれたのでその後もKさんにお世話になっているのですが、自分に合う美容室を見つけることは非常に困難で大変だなと痛感しました。

歯医者も同じかも

歯科医院も同じようなケースがあるかと思うのですが、医院に対して不安や不満があると通い続けることは難しいですし、自分自身に合う歯科医師や歯科衛生士に出会うことは患者さんにとって重要なことだなと感じています。

患者さんにとってかかりつけの歯科医院があると安心ですし、その上で歯科医師や歯科衛生士と信頼関係が築けていて、お口の健康を安心して任せることができることはとても良いことであり、そんな人と人との繋がりが「ここの歯科医院へ来てよかったわぁ」と思わせくれるのではないでしょうか。

私は歯科医師でも歯科衛生士でもないので患者さんのお口の疾患を治すことはできませんが、患者さんの気持ちに寄り添い安心して通っていただけるような環境を作っていきたいと思っています。

患者さんの転院は悲しい

しかしながら、私たちの知らないところで患者さんが他の歯医者に転院していまっているケースも珍しくなく、通われなくなった患者さんのカルテを見て幾度となく悲しい気持ちになったことがあります。

患者さんが何も言わずに他の歯医者に転院する=坂井歯科医院に対して何かしらの不安や不満があるということが考えられるのですが、患者さんが抱えている不安や不満の声はなかなか聞くことができないまま転院されてしまうことがほとんどです。

そんな中、私がカウンセリングを担当した患者さんから相談があるとご連絡があり来院していただいたのですが相談内容は「歯医者を変えたい」ということでした。

相談事例「歯医者を変えたい」

Bさん 40代 女性

Bさんとは何度かカウンセリングでお話したことがあり、歯科治療に対して恐怖心を抱かれていたので治療を進めていくうちに不安なことや不満があればいつでも声かけてくださいねと初診時にお伝えしていました。

歯医者を変えたい理由は歯科医師の先生がいつも忙しいそうで聞きたいことや質問ができなくて不安な気持ちのまま治療が進んでしまっているので、患者さんが少なく時間に余裕のある歯科医院に転院しようかと思っているとのこと。

まず、不安な気持ちのまま治療が進んでしまったことに対して謝罪しました。

現状たくさんの患者さんに来ていただいていて、当院の方針は一人でも多くの困っている患者さんを助けたいという気持ちで診療していることをお伝えしました。

しかしながら、その結果Bさんを不安な気持ちにさせてしまったことが本当に申し訳なく、忙しいことを理由に患者さんを不安にさせてしまってはいけないし、責任を持って改善していきたいと申しました。

改善案として患者さんが不安にならないように歯科医師の先生から患者さんに対して積極的にコミュニケーションをとるように心がけることと、急患対応などで歯科医師が忙しい時は歯科助手が患者さんに対して質問等がないかを確認し、疑問が残ったまま帰っていただかないように徹底すること。

この2点をBさんと約束し、これからも当院で治療を続けかかりつけの歯科医院としてBさんのお口の健康をこれからも維持していきたことを伝え納得していただけました。

そして、何よりとても言いにくかったことであろうことにも関わらず声に出してくださったことに感謝しました。

もしかしたら他の方にも同じ思いをさせてしまっているかも

Bさんが言ってくださらなかったら他の患者さんにもBさんと同じ思いをさせてしまっていたことだと思います。

今回の件に関して院内のスタッフ全員で共有し、今後このようなことが起きないようスタッフひとりひとりが患者さんとしっかりコミュニケーションをとり、患者さんが安心して通うことのできる環境を整えていくことを話し合いました。

Bさんの場合は声に出してくださったので改善案を提示することができ転院されることはありませんでしたが、このように声に出してくださることは珍しいです。

私たちはできるだけ患者さんの要望に応えたいと思っていますし、改善できることは改善したいと思っていますので、不安や不満があればいつでもお声がけください。

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