タバコの匂いが大の苦手
こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。
私は主人と結婚して2年が経ち、慣れない土地での二人での生活にも少しずつ慣れてきましたが、主人にどうしてもやめてほしいことがひとつあります。
それは「タバコ」で主人は大学までずっとスポーツをやっていたので大学生まではタバコを吸っていなかったのですが、大学卒業後就職を機に喫煙者になってしまったのです。
葉タバコはやめて今は電子タバコを愛用しているので臭いは以前のタバコに比べるとマシなのですが、やはりタバコは百害あって一利なしと言われているように身体にとってよくないものです。
歯科医療従事者として気になるのはお口の健康がタバコによって脅かされていることであり、喫煙者の患者さんがお口の病気にかかり進行してしまって困っている姿を幾度となく目にしているからこそ主人には禁煙してほしいと心から願っています。
夫の口臭が気になる女性80%超の事実
私と同じように世の奥様方も旦那さんのここが気になる!改善してほしい!と思っていることがあるかと思いますが、全国の10〜70歳代の男女1万人に対し歯科医療に関する意識調査を日本歯科医師会が行ったところ夫の口臭が気になると回答した女性は80%を超えているという結果があるそうです。
自分自身の口臭を心配している割合も男性に比べて女性のほうが高く、男性は年齢を重ねるにつれて自分自身の口臭を気にしなくなるという調査結果もあるそうです。
夫婦という慣れ親しんだ関係だから気が緩んでしまうのかもしれませんが、良好な夫婦関係を続けていくために口臭の改善を含むお口のケアはとても大切であると私は考えています。
生理的口臭は誰にでもある
ある程度の口臭は誰にでもあり、それを生理的口臭と言いますが生理的口臭は唾液の分泌に影響されやすく、起床直後や空腹時、緊張時などは唾液の分泌が減少してしまうことでお口の中のバイ菌が増え口臭の原因になります。
生理的口臭はハミガキをしてバイ菌を減らしたり、食事や話すなどお口を動かして唾液を分泌させたり、水分を補給するなどで唾液量が増加すれば口臭は弱まりますので心配はいりません。
その一方で口臭の原因はお口の中の病気にある場合が多く、お口の中の病気は風邪などとは違い自然に治癒することはなく、放っておくと悪くなってしまう一方で口臭もどんどん強くなってしまいますので治療が必要です。
虫歯や歯周病で口臭が発生している場合
口臭の原因となるお口の中の病気は歯周病があり、痛みがなく進行してしまうので自覚症状が出たときには歯を失ってしまう可能性があることがあり非常に恐ろしい病気で、歯周病が進行すると歯肉から膿が出てきて口臭も強くなっていきます。
歯周病のほかに虫歯がありますが、虫歯になると穴があいた部分に食べかすや虫歯菌が入り込んでしまい口臭の原因になってしまうのですが、虫歯が大きくなるほど口臭が強くなり虫歯が神経まで達し神経が腐敗すると強烈な臭いがします。
歯周病や虫歯の原因となるのは歯垢や歯石ですが、歯垢は歯の表面に付着する柔らかい堆積物でバイ菌の塊であり、歯垢をそのままにしておくと硬く固まり歯石になりますので、お口の病気の原因となる歯垢や歯石を除去することはとても重要であります。
口臭の原因のほとんどがお口の中にあると言われていて、歯周病や虫歯、その原因となる歯垢や歯石、その他にも舌の上の汚れ(舌苔)や入れ歯に付いた汚れ、不適合や古くなった詰め物や被せ物などもあります。
口臭対策は歯科の受診がベスト!
口臭の対策として歯医者にいくと回答した人は全体の10%以下であり、ハミガキをする、ガムやタブレットを噛む、うがいをするなどと答えた人がほとんどですがこれは一時的な対処にしかなりません。
歯医者を受診し、お口の中に原因がないかをきちんと診てもらって適切な治療を行えば口臭は改善できますし、お口の中を清潔にすることで健康を維持することもできます。
いつまでも夫婦仲良く暮らすためにはお互いの健康が不可欠でありますので、旦那さんの口臭が気になる場合はお口の中が不衛生になっていたり、歯周病や虫歯などの病気も疑われるため早めに歯科医院を受診されることをおすすめします。
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