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砂糖漬けの生活

歯科に関連する話題

カロリー過多。

字を見るだけで嫌〜な気持ちになりますが、今回のテーマは歯科医院のブログらしくカロリー過多と歯周病について焦点を当てていきたいと思います。

業界関係者には当然すぎて「今さら・・・」という感がするでしょうが、BMIが高い人ほど歯周炎の有病率が高い!というデータが出されています(参考:財団法人8020推進団 PDFファイル 67ページ)。

また、クインテッセンス出版から出ている「目的別PMTCとオーラルケア」の133ページにあるグラフも参考になります。

直感的にわかりやすいデータを見ると、BMIが25を越えている人の約60%は歯周炎を発症しているそうです。BMI25というといわゆる過体重ですが、日本では4人に1人が該当する計算で、比較的男性の方が過体重の傾向が強く出ています。

嫌な話題が続きますが、福岡市民健康づくりセンターが1998年から1999年にかけて調べたデータによると、BMI数値、体脂肪率、ウエスト/ヒップ率比のいずれのデータにおいても、その数値が高ければ高いほど歯肉炎の症状を訴えている人は多いと報告されています。肥満と歯周病は関連ありという事ですね。

太り気味の人全てが歯周病であると極端な事を言うつもりではないですが、傾向的にそう出ている以上は原因があると考えて間違いないでしょう。2型糖尿病と歯周病の関連性がそこには深く入り込んでくる訳ですね。

ご存知の通り、2型糖尿病とは血液中のブドウ糖が基準値よりも多くなる病気で、進行すると命が危険な合併症を引き起こします。詳しくはリンク先をご覧下されば解りますが、自覚症状がないまま進行するというのが恐ろしい。

2型糖尿病になる原因はインスリンの作用不足、つまり膵臓の働きが弱くなる事によるインスリン不足や、インスリンに対して筋肉や肝臓が抵抗性示す事でインスリンそのものが効きづらくなる事が挙げられます。

インスリンが少ないもしくは効きづらいという状況に体質としてなりやすい方もいれば、生活習慣の乱れとしてそうなる方もいます。生活習慣の乱れとしてやり玉に挙げられのは「食べ過ぎ」と「運動不足」です。

食べ過ぎ+運動不足=太り気味(糖尿病予備軍)

糖尿病になると高血糖が原因で膵臓の機能を弱らせた挙げ句にインスリンの分泌が減ってしまい、さらに筋肉や肝臓といった身体の組織自体がインスリンが効きにくくなるので糖分の高い飲食物の過剰摂取は相当やばいです。

自分の周囲を見渡せば解りますが完全に砂糖漬けです。

砂糖の摂取を意識しなくても自然に口の中に入ってくる感覚ですので、自分の意思で制限しなければ高血糖からの糖尿病に一直線。糖尿病はあらゆる合併症を引き起こし、命に関わります。歯周病も糖尿病の合併症の1つとして数えられます。

歯科の問診で必ず尋ねられるのは糖尿病かどうか。糖尿病由来の合併症で治療そのものに制限がかかりますし、歯周病の治療効果にも大きく影響しますので糖尿病を緩和させるためには歯周病治療が必要となります。歯周病治療を集中的におこなう事によって血糖値が下がったという例は珍しくなく、歯科の臨床現場では常識です。

カロリー過多から体重増加、高血糖傾向が続く事による糖尿病の発現、糖尿病の合併症による歯周病の重症化、様々な体調不良。

自分が思うに、「毎日の食生活を正して適度な運動を生活に取り入れる」という、まるで標語のようで聞き流してしまいそうな言葉に耳を傾ける事で、リスクを回避したり減らしたりする事が出来るのではと常々感じます。

心がけからでも最初は良いので、食事量は腹八分目を意識しましょう。間食は控えましょう。お菓子は制限しましょう。階段を使いましょう。煙草は止めましょう。糖分の入ったペットボトル飲料には注意してください。

「放っておいて!」と言われても上記に該当する方が毎日困って来院されるので患者様に嫌がられても我々は言い続けます。それが少しでも誰かの心に響くのであれば儲けものです。糖尿病を減らして歯周病を予防する事が出来れば、ある種の口腔内のトラブルは無くなるといっても良いでしょう。

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