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金属アレルギー

こんにちは。

坂井歯科医院の坂井でございます。

日に日に寒くなってきていますが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。風邪などが流行る時期ですので、お気を付け下さい。

 

実は私にはこの時期、辛いことがあります。

喘息を患っていて寒くなるこの季節は一番喘息がひどくなり、症状が軽く済む時の方が多いのですが、体調によっては診療にも影響しそうになる事があるのです。

 

皆さまは何かアレルギーでお困りの事はありませんか?

私は生まれた時からアレルギー体質で、小さい頃は重い症状に悩まされていました。特に喘息がひどく夜になるにつれて気管が狭くなり苦しくなって呼吸困難になる事も珍しくなかったくらいです。

 

それ以外にもアレルギー性皮膚炎もあり、毛染めなどをした時は顔が腫れたりしました事もあり、本当は白髪染めをしたいのですが、それも自由に出来ません。

 

また、私の妻は動物が大好きなので犬を飼いたいといつもお願いされますが、私は犬アレルギーもあるので希望に応えてあげられません。

 

こういったアレルギー症状には生まれたときから苦労してきましたが、これらの苦労は解る人には解り、苦労している方にとっては聞いているだけで人ごとではないでしょう。

私はアレルギーの検査で明確にアレルギー反応があり、何を避けてどう生活したら良いのか等の対処方法は幸いわかっています。しかし、原因が分からずアレルギー症状に悩んでいる方もいらっしゃるでしょうし、そもそもそれがアレルギー症状かどうか解らない方も大勢いるはずです。

 

私がこれまで見て来たケースでは、かゆみやかぶれ、肌荒れなどの症状があり、皮膚科にかかっているが治らないと悩んでいる方の原因が、お口の中に入っている金属が原因だったという方もいらっしゃいます(それも親族に)。

 

お口の中に入っている銀やパラジウムなどの金属は、錆びて腐食します。そして腐食して溶け出した金属を体内に取り込んでしまっていて、体外に排出することもできず、体内に蓄積してしまいます。

 

体内に蓄積すると、ある一定の量(個人差があります)を越えた所でアレルギー症状が現れます。お口の中の金属が原因でアレルギー症状が起こったとき身体に起こる異変には、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、扁平苔癬(へんぺいたいせん)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、脱毛、蕁麻疹、リウマチ、鬱(うつ)などが挙げられています。

 

 

まさかお口の中の金属が原因とも解らず、こうした症状に長年悩まされているケースが残念ながら後を絶ちません。このようなアレルギー症状が出た場合どうしたら良いのかと言うと、原因となる金属を外して金属以外のもので治療し治すしか方法はないでしょう。

 

近年、金属以外の材質で身体により優しく安全性の高い材質がでてきていますので、アレルギーの原因になっている金属を取り除き、アレルギーの出にくい材質に置き換えることが必要です。

その為には、金属アレルギーの有無を調べるパッチテストを行い、アレルギー反応が出ている金属を特定します。金属が特定すれば、その金属を除去します。

しかし検査を行っても原因の金属の特定が困難の場合もありますので、そのときは溶出度の高い金属から順番に取り除いていき、様子を見ます。

金属を除去した後は、金属を使用しない安全性の高い、詰め物や被せ物を入れます。

こういった(ノンメタル)治療を行うことによってアレルギー症状が改善される可能性が高いのですが、本当の所を言えば最初からアレルギーを助長させる原因となる金属を最初から使わない事が一番良いのです。

 

ではなぜアレルギーが起こりうるかもしれない金属を日本では多く使用しているのかというと、話しはかなりややこしくなってきます。

 

健康保険で認められている金属なのに身体に悪いだなんておかしいじゃないか!と思われる方もいらっしゃると思いますが、現在歯科治療でよく使用されている金属は金銀パラジウムという金属で、この金属が保険適用になったのは今から約55年前です。その頃の健康保険の制度は口腔内の機能の回復が目的でした。口腔内の機能の回復とは「噛める」ということ、そして噛むために必要な詰め物やかぶせものを作るための安全性の高い高価な金属(代表的なものは純度の高い金や白金)はなかなか手に入れることができませんでした。その制度は未だ変わっておらず、習慣的に今でも使用されています。

 

私は開業当時から口腔内の健康を維持する為の予防を推進してまいりましたが、アレルギー症状が出てから金属を外して治療することが予防なのでしょうか。

 

イエスでもあり、ノーでもあります。

 

一度発症したアレルギー症状が落ち着くまでは長い年月がかかると言われていますので、すぐに結果が出ない場合もあるでしょう。アレルギー症状が出てしまう前にできるだけ金属を使わない治療を選択し、ご自身の身体の健康を守ることが予防ではないでしょうか。

 

そして虫歯にならないように毎日のセルフケアを怠らず、定期的なメインテナンスを行いうことが、皆様の全身の健康に繋がると私は考えております。今日は金属アレルギーの話しをしましたが、次回は最新のセラミック治療「ジルコニア」に話しをしてまいりたいと思います。

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