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難関・歯科医師国家試験2021、今年はどうなる

歯科に関連する話題

こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。

私の妹はシングルマザーとして一人息子を育てているのですが、今後の生活や子どもの進学のことを考えて看護学校へ進学し看護師の資格を取得することを決意しました。看護学校受験のために受験1年前から塾に通い1年間受験勉強をし、無事社会人枠で看護専門学校へ入学することができ、今は看護学生として毎日がんばっています。

新型コロナウイルス感染症の影響で1回目の緊急事態宣言が出たときには休校になったり、病院実習に行けなくなったりと大変なこともあり、課題やテストに追われて寝ることができない日々が続いたりしている妹を近くで見ていると姉としてはとても心配になります。

医療に携わるために勉強することはこんなにも大変なのだと感じますし、妹は私よりも精神的に弱いところがあり看護師になりたいと聞いたときには妹にできるのだろうかと不安に思っていましたが、看護師になるために日々勉強と向き合う妹を見て、立派な看護師になるだろうと今は胸を張って言えます。

妹は現在看護学校2年生なので残り1年少しの学校生活も有意義に過ごし、来年の国家試験に無事合格し、看護師として羽ばたく日を姉として全力で応援していきたいと思います。

国家資格を取得するには

歯科医院で勤めている歯科医師の先生も同じように厚生労働省が認める国家資格が必要であり、歯科医師になるためには歯科医師免許を取得するために国家試験を受験する必要があります。

近年の歯科医師国家試験は合格率が低下している傾向にあり、20年前の2001年の歯科医師国家試験の合格率は90.7%に比べて去年2020年の合格率は65.6%となっていて、比較してみると合格率が大きく低下していることが分かります。

歯科大学生のほとんどが歯科医師国家試験にストレートで合格できるという時代はひと昔前であり、今では歯科大学入学生の半数以上が留年もしくは歯科医師国家試験で不合格になり浪人する状況にあるのです。

難易度が年々上昇

なぜこのように歯科医師になるまでに時間がかかったり困難になっているのかというと、ひとつは時代背景が関係していて、この時代には甘い食品が広がり出し日本は虫歯大国へと突入したのですが1961年に国民保険制度が導入されたことにより歯科にはたくさんの患者さんが殺到しました。

歯科医師不足に悩まされていたこの時代は人口10万人あたり30人程度であった歯科医師を50人まで増やすことが閣議決定され、現在29校ある歯学部のうち22校が1961年以降に誕生したのです。

現在でも歯科医師は増加しており人口10万人あたり80人を上回っているのですが歯を磨く習慣や予防が普及したことにより虫歯で困っている患者さんが減少している状況で歯科医院の過当競争が起こっています。そのために文部科学省が各歯科大学に学生の定員削減を要請すると同時に厚生労働省が歯科医師国家試験の合格基準を引き上げるなどの抑制策をとった結果、合格率が低下したのです。

学ぶべき範囲も拡大

ふたつ目の理由は歯学部で勉強する範囲がひと昔前と比べてかなり拡大していることであり、近年ではお口の健康と身体の健康は繋がっていてお口と全身の関係性に関する研究もどんどん進んでおり、歯科以外の知識が現在の歯学部学生には求められているのです。

この2点からも現在歯科医師になるには非常に困難であり険しい道のりではありますが、歯科医師の需要はさらに高まっていくのではないかと私は考えています。

確かにひと昔前と比べると虫歯の患者さんは減少しているかもしれませんが、日本人の多くは歯周病に罹患しているにも関わらず、歯科医療先進国と比較して定期検診や定期的なメインテナンスの受診が非常に低いからです。

歯周病が原因で引き起こされる身体の病気についても研究が進んでいますし、歯周病と全身の健康は切っても切れない関係であり、口腔ケアは全身の病気の予防に繋がることが今以上に認識されていき歯科医院の需要は自然に高まっていくはずです。

今年も1月の下旬から行われる歯科医師国家試験ですが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり試験勉強する環境にも困難があったかもしれませんが受験生のみなさんが全力を出しきり、ひとりでも多くの歯科医師の先生の誕生を心より祈っています。

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