THP 最終章

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こんにちは、坂井歯科医院の今道です。

寒さも和らぎ、過ごしやすい季節がそこまで来ていますね。

春になるとお花見をしながらBBQなどを楽しみたいです。(常に食べることを楽しみにしています。笑)

 

 

皆様はいつまで美味しく食事を楽しみたいですか?

答えはもちろん「一生」ですよね。

生涯ご自身の歯でお食事できる方は、残念ながら日本ではごく僅かしかおられません。

 

 

人の歯の本数は親不知を除いて28本ありますが、お食事を楽しむのに最低必要な本数は20本と言われていて、日本人は平均で60歳頃に残っている歯の本数は20本まで減少してしまい、80歳頃には約8本しか残っていないのが現状です。

 

 

歯を失う原因の多くは歯周病で、たくさんの方が歯周病で悩んでいて、今後悩む方が増加していくことも予測されます。

 

本来、歯科治療は多大な費用がかかりますが、日本では医療保険制度があり、安価に治療を受けることができるため「虫歯になっても、その時に治せばいい」「痛くなったら、歯医者に行けばいい」などの考え方をされている方が、残念ですが多くいらっしゃり、歯医者へ足を運ぶ機会が少ないです。

 

 

治療を何度も行い、再発を繰り返すことで、最悪歯を失ってしまいます。永久歯は一度失ってしまうと二度と回復することがないため、大切なのは今あるご自身の歯を健康な状態で保ち続けることです。

 

今まで様々な患者様を見てきましたが、歯の健康を失ってから、歯の大切さや有り難さを実感する方が多く見られ、もっと早く治療すればよかった、など後悔の言葉をお聞きすることが非常に多いです。

 

健康だし丈夫だと思われていても、見えないところで気づかないうちに進行してしまうのが歯周病の恐ろしさであり、早期発見・早期治療に越した事はないでしょう。

 

歯周病は放っておくと、細菌が唾液に混ざり、飲み込むことや出血部位から血管を通して体内へ侵入していくことで、別の疾患を生み出す可能性があります。

心疾患や糖尿病、誤嚥性肺炎など、歯周病のリスクが高いとこれらの疾患のリスクも高くなります。

 

特に歯周病との関連性が非常に高い糖尿病の患者様が、THP治療を受けられた後、血糖値やヘモグロビンA1cなどの値が改善した報告も受けています。

 

THP治療では体内の細菌のコントロールも行うので、治療の効果はお口の中の健康だけでなく、全身の健康にも寄与しています。

 

現在、日本人の平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年あると言われていて、この間には継続的な医療や介護に依存しなければなりません。

 

ご自身の歯で噛むことで、免疫力の向上や認知症の予防など様々な効果が期待できますので、平均寿命と健康寿命の期間をできるだけ短くし、ご自身の歯で長くお食事をしていただくことが、私たち歯科医療従事者として、とても嬉しいことです。

 

 

THP治療では集中的に治療を行った後、最大限再発をしないようにメインテナンスを行ってまいりますので、今後ご自身の歯をできるだけ残していきたい方、お口の中から全身の健康を考えたい方にとって、最良の治療と言えるのではないでしょうか。

 

この画期的な治療が一人でも多くの患者様の助けとなり、生涯自分らしく健康に生きることのお手伝いができたら幸いです。

ここまでTHPの記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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