ノンメタル(メタルフリー)治療

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こんにちは。

坂井歯科医院、院長の坂井でございます。

実は私、孫が3人います!

息子、娘も可愛いですが、孫はもっと可愛いですね。

私もおじいちゃんなのですが、孫の成長をいつまでも見ていたいので、運動したり、食生活に気を使ったり、健康には気を使っています。最近ではスポーツクラブに通いながら体力維持に気を配ったり、昔はさほど気にしなかったのですが、食べ物の栄養素に気を配ったりしています。

 

私と同じように、直接口にする食材に気を配る方は多いと思いますが、なぜか歯に装着される金属には無頓着な人が多いことに、昔から私は気になっていました。例えばよく見る銀歯。不思議ですよね?銀歯が生まれつきお口の中に入っている人はいません。金属は身体にはないものです。銀歯だけではなく、歯の修復に使われる全ての材料は体にとっては異物です。異物であるから、できるだけ安全性の高いものを使って治療して欲しいと私なら思います。

 

私は歯科医師ですので、やはり健康は口の中から!ということで今回は「ノンメタル治療」についてお話します。

 

ではノンメタル治療とは。

歯科治療によって口腔内に入っている金属を身体に優しい材質で修復す治療のことを言います。

分かりやすく申しますと、お口の中にある銀の詰め物や銀の被せ物を金属の使わない材質にやりかえるということです。

ではなぜ銀の詰め物や銀の被せ物は口腔内にあるといけないのでしょうか。

 

 

一般的に使われている銀の金属には

「パラジウム合金」「アマルガム」「銀合金」「コバルトクロム」

などがあります。アマルガムは、つい最近保険適用から外されましたが、その他の金属は保険適応の材質の中に全て含まれています。にもかかわらず、これらの金属が「金属アレルギー」を引き起こす場合があり、世界的にも口腔内の金属が健康に害を及ぼす可能性があるという事が報じられています。歯科関係者であれば、この事を知らない人はいません。一部の金属(ゴールドやチタンなど)の安全性は報告されていますが、それでも完全という訳でもありません。一人ひとり、反応する金属のアレルギーも異なるので、絶対安全という事自体がそもそもない訳です。

 

金属アレルギーといえば金属が皮膚に触れているところに発症することをイメージしがちですが、皮膚に身につける金属アレルギーと異なる点は、口腔内だけでなく金属の触れていない全身に症状がでる可能性があります。それが口腔内の金属が原因とは分からずに困っている方もいらっしゃいます。

 

なぜ全身に症状が出るかというと、歯科治療で使われた金属が水分、酸、異種の金属による電流で錆びて腐食し唾液に溶け出し、体内に取り込まれ蓄積することでアレルギー反応が起こっていますのが原因です。コップから水が溢れ出すように、体にも、アレルゲンを許容できる容量が決まっているのです。

 

 

次回、金属アレルギーについて詳しく述べたいと思います。

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