小学生の歯磨きのコツとは?正しい磨き方や習慣化する3つのポイントを解説

歯磨き 小学生 子供の歯科治療
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小学生はどうやって歯をケアすれば良いの?

低学年から高学年のケアの方法が知りたい

小学生の子どもに歯磨きの習慣をつけてもらいたい

子どもが自分で歯を磨いていても、親から見ると「きちんと磨けているのか」と不安になることもありますよね。

小学生の歯のケアは、成長段階に合わせた磨き方の工夫に加え、親子の関わり方も大切なポイントです。

この記事では、小学生の正しい歯磨き方法や年齢別のコツ、子どもが歯磨きをめんどくさがるときの対処法などを解説します。

成長に合わせたケアのポイントをマスターして、子どもが自分で歯を守る力を育んでいきましょう。

歯の生え変わり時期の小学生は虫歯に注意

歯の生え変わり時期の小学生は虫歯に注意

6歳〜12歳は乳歯から永久歯が混在し、虫歯リスクの高まりやすい時期です。

歯の大きさや高さがそろわず、歯列がデコボコした状態になるため、歯ブラシが届きにくい部分が増え、磨き残しが増えやすくなります。

その中でも注意したいのが、最初に生える永久歯の「6歳臼歯」です。

この歯は溝が深く、奥に位置して見えにくいため、汚れが溜まりやすい傾向にあります。

また、生えた直後から2年ほどの永久歯は、歯質が十分に硬くなっていません。

虫歯菌に対する抵抗力が弱く、磨き残しがあると虫歯リスクが高まります。

永久歯が虫歯になって歯の形が変わると、噛み合わせのバランスが崩れ、将来的な歯並びに影響を及ぼすことがあります。

口内トラブルを防ぎ、永久歯の健康を守るためにも、虫歯になりやすい部分を意識してケアしましょう。

なお、歯並びで確認すべきことは、「【永久歯がガタガタ】生え始めにチェックすべきポイント5選を徹底解説!」で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

【永久歯がガタガタ】生え始めにチェックすべきポイント5選を徹底解説!
お子様の永久歯がガタガタに生えてきて、自然に治るか矯正が必要か迷っていませんか?本記事では、歯並びが乱れる3つの原因や予防法4選、矯正が必要な5つのサインなどをわかりやすく解説しています。初めての矯正に不安なお母さんも安心できる内容です。

【基本】小学生の正しい歯磨きの方法

【基本】小学生の正しい歯磨きの方法

虫歯予防のためには、正しい方法で歯を磨くことが重要です。

  • 歯ブラシの持ち方
  • 歯磨きのやり方

健康な歯を守るためにも、正しい歯磨きの方法を理解して、毎日丁寧にケアしましょう。

歯ブラシの持ち方

まず、歯ブラシは人差し指と親指でつまむように持つ「ペングリップ」で持ちましょう。

歯ブラシの持ち方画像引用:株式会社シケン

ペングリップとは、親指・人差し指・中指の3本で鉛筆を持つように歯ブラシを持つ持ち方のことです。

歯磨きは、力が入りすぎると歯ブラシの毛先が広がり、歯のすき間や溝に届きにくくなります。

ペングリップであれば、余分な力が入りにくく、手首を動かしやすいので、細かいところまで磨きやすくなります。

また、力を調整しやすいため、力のコントロールが難しい小学生にも向いている磨き方といえるでしょう。

歯磨きのやり方

歯磨きのやり方

画像引用:歯科素材.com

歯ブラシを歯に対して直角に当て、小刻みにゆらすように磨きます。

力を入れてゴシゴシ磨かず、やさしい力でブラッシングすることが大切です。

磨き残しを減らすためには、以下の順番で磨くと良いでしょう。

  1. 歯の噛み合わせ
  2. 上の歯の外側
  3. 上の歯の内側
  4. 下の歯の外側
  5. 下の歯の内側

ブラッシングが終わったら水でうがいをして終了です。

この磨き方は、歯全体をまんべんなくケアでき、奥歯や歯の内側など、磨き残しやすい部分も忘れにくくなります

最後に舌で歯全体を触り、ザラザラする部分があればもう一度磨きましょう!

【年齢別】6歳~12歳が歯磨きするときのコツ

【年齢別】6歳~12歳が歯磨きするときのコツ

小学生の歯磨きのやり方は、何歳でも同じなの?

以下のように、年齢によって歯磨きの際に意識すべき点は異なります。

  • 【6歳〜9歳】デンタルフロスを活用してケアする
  • 【10歳〜12歳】虫歯になりやすい箇所を丁寧に磨く

子どもの年齢に合わせて、しっかりとケアしましょう。

【6歳〜9歳】デンタルフロスを活用してケアする

乳歯と永久歯が混在する6~9歳ごろは、磨き残しが増えやすい時期です。

特に歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れが落ちにくいため、デンタルフロスの活用がおすすめです。

デンタルフロスには、以下のタイプがあります。

【6歳〜9歳】デンタルフロスを活用してケアする画像引用:ライオン歯科衛生研究所

種類 使い方
自分で糸をきって使うタイプ
(左のイラスト)
  1. フロスを40cmほど取って、両手の中指に2〜3回巻きつける
  2. 歯の間にフロスを当て、前後にゆっくり動かして根元の部分まで入れる
  3. 上下に数回動かし、歯垢を取る
持ち手がついているタイプ
(右のイラスト)
  1. 歯と歯の間にフロスを当て、横に動かしながら入れる
  2. フロスを上下に動かしながら歯垢を取る

子どもが力任せに行うと、歯ぐきを傷つける可能性があるので、慣れるまでは大人がサポートしてくださいね。

【10歳〜12歳】虫歯になりやすい箇所を丁寧に磨く

10〜12歳ごろは、子ども自身が歯磨きのやり方を理解し、磨き残しを減らすことが大切です。

親知らずを除く永久歯が生えそろい、歯の本数が増えるため、磨き方にムラが出やすくなる点に注意が必要です。

特に汚れが残りやすいのは、次のような場所です。

  • 歯の間
  • 奥歯の溝
  • 歯と歯ぐきの境目

歯ブラシだけでは汚れが落ちにくいため、デンタルフロスの併用は継続しましょう。

就寝中は唾液の分泌が減り、虫歯になりやすいので、就寝前は必ず行うと安心です。

12歳までは仕上げ磨きが推奨されるので、継続して行ってくださいね!

小学生の子どもに歯磨きを促す5つのポイント

小学生の子どもに歯磨きをさせるための3つのポイント

子どもが歯磨きをしたがらないときは、関わり方の工夫が必要です。

  1. 歯磨きの大切さを伝える
  2. 日々のケアに自信をもたせる
  3. 子どもが自分で磨くまで待つ
  4. 子どもの話を聞く
  5. 無理に歯磨きをさせない

子どもが歯磨きに対して前向きになるよう、5つのポイントを意識しましょう。

1.歯磨きの大切さを伝える

子どもが歯磨きを嫌がる場合は、歯を磨く大切さや目的を伝えてあげましょう。

小学生になると理解力が上がるため、理由を伝えれば、納得しやすくなります。

例えば、実際の虫歯の写真を見せ「歯を磨かないと歯がなくなるよ」「歯がなくなると、ご飯が食べにくくなるね」と伝えるのも一つの方法です。

伝える際は、怖がらせるのではなく、冷静に事実として伝えるのがポイントです。

実際の写真を見た子どもは「こんなふうになりたくない」と思い、自分から歯を磨くきっかけになるでしょう。

2.日々のケアに自信をもたせる

歯磨きを続けてもらうには、「できている」という実感を持たせることも大切です。

例えば、歯を磨いた後に「歯垢が見える液体ハミガキ」を使い、どれだけきれいにケアできているか確認する方法があります。

歯垢が見える液体ハミガキ

画像引用:Amazon

磨き残しが減っていく様子がわかると、「次はここをしっかり磨こう」と意識しやすくなります。

その積み重ねが自分の歯磨きへの自信につながり、継続する力になるでしょう。

3.子どもが自分で磨くまで待つ

子どもが歯磨きをしないとき、つい「早く磨きなさい」と何度も声をかけてしまいがちです。

ただ、言われる回数が増えるほど、子どもはしつこく感じ、反発するケースも少なくありません。

すぐに動かない場合は無理に促すより、いったん子どもの判断に任せてみましょう。

困ったときに手を差し伸べる姿勢で見守ることで、「歯磨きやろう」と動き出すきっかけになる場合があります。

4.子どもの話を聞く

歯磨きをしないことを怒るより、子どもの話をしっかり聞くことが大切です。

なぜ歯磨きをしたくないのか、何を考えているかなどを聞いてみると良いでしょう。

子どもの思いに寄り添い、解決策を考えることで「歯磨きをする気」になるケースもあります。

話を聞く際は、親の意見を押しつけないように注意してくださいね!

5.無理に歯磨きをさせない

歯磨きをしない場合は、子どもに選択肢を与えるのもひとつの方法です。

歯磨きの大切さを伝えても、小学生の子どもは親に言われると、かえってやらなくなるケースもあります

そのため「歯磨きしなさい」と一方的に声をかけるのではなく、子どもに選択肢を与えて、自主的な行動につなげましょう。

例えば「ご飯とお風呂の後、どっちで磨く?」「歯磨きの時間だけど、今やる?後でやる?」と声をかけます。

その結果、大人の声かけに耳を傾けやすくなることも少なくありません。

親の主導で始めるより、子どもに選択肢を持たせる関わり方のほうが、自主的な歯磨きにつながりやすくなります。

無理にやらせず、一歩引いて見守る姿勢を大切にしましょう。

なお、子どもが歯磨きを嫌がるときの対策については、「【年齢別】歯磨きを嫌がる子どもの対処法を解説!3つのおすすめグッズも紹介」の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【年齢別】歯磨きを嫌がる子どもの対処法を解説!3つのおすすめグッズも紹介
子どもが歯磨きを嫌がる場合は、歯ブラシに慣れさせることや親と一緒にケアするなどの方法があります。どうしても嫌がりケアできない場合は、歯医者に相談することが重要です。本記事では、歯磨きを嫌がるときの年齢別の対処法やおすすめのグッズなどを解説します。子どもが歯磨きを嫌がりお悩みの方は、参考にしてください。

小学生が歯磨きを嫌がるときに親がしてはいけない3つのこと

小学生が歯磨きをしないときに親がしてはいけないこと

子供が歯磨きをしないときに、親がやってはいけないことがあります。

  1. 感情的に叱る
  2. 否定的な言葉をかける
  3. 兄弟や他人と比較する

精神が未熟な子どもは、大人が思う以上に怖がるケースもあるので注意してくださいね。

1.感情的に叱る

子どもが歯磨きをしないからといって、感情的に叱るのは逆効果です。

親が怒りをぶつけると、子どもは歯磨きを嫌な時間と認識し、余計避けるようになります。

また、「怒られるから」という理由で仕方なく歯磨きしても、根本的な解決にはなりません。

子どもの反応に対して感情的に反応せず、冷静になり、なぜ磨いてほしいのかを穏やかに伝えましょう。

感情をぶつける前に一呼吸置き、子どもの意見にも耳を傾けられる雰囲気を作ってくださいね。

2.否定的な言葉をかける

歯磨きをしないからといって、子どもに否定的な言葉をかけるのは控えましょう

批判的な言葉は子どもの自尊心を傷つけ、「自分のことを何もわかってくれない」と感じ、親のアドバイスを聞き入れにくくなります。

ネガティブな関わり方を繰り返すと、反抗が長引く可能性もあるので注意が必要です。

「できないこと」を指摘するより、子どもの今の気持ちを受け止める姿勢を大切にしましょう。

3.兄弟や他人と比較する

ほかの兄弟や他人と比較して、子どものやる気を引き出そうとするのは禁物です。

周囲と比べられると子どもは劣等感を抱き、自分の努力を認めてもらえない悲しさで、歯磨きへの意欲を失います。

自尊心が傷つき、親への反発心が強くなる原因にもなりかねません。

兄弟や他人と比べるのではなく、その子自身の成長やペースを尊重しましょう。

正しいケアと見守る姿勢を意識して、子どもの健康な歯を守ろう

虫歯になりやすい小学生は毎日丁寧に歯磨きしよう

小学生の時期に行う歯磨きは、一生使う永久歯を守るための土台作りです。

年齢に合わせた正しい磨き方を身につけ、デンタルフロスや液体歯みがきを活用しながら、親子でケアしていきましょう。

もし子どもが嫌がっても、一歩引いて見守る心のゆとりを持つことが大切です。

否定的な関わり方を避け、子どもが前向きに取り組める環境を整えてください。

家庭でもケアで不安があるときは、歯科医院でプロのアドバイスを受けるのもおすすめです。

坂井歯科では、子どもの成長に合わせた虫歯予防や歯並びのチェックを行っています。

大切な永久歯を守るために、ぜひお気軽にご相談ください。

寝屋川市 香里園の歯医者|坂井歯科医院
寝屋川市香里園の歯科・歯医者の坂井歯科医院は夜21時まで(木・土は18時まで)診療。香里園駅から徒歩3分。お電話やWEBからご予約随時可能です。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、その他インプラントやホワイトニングにも対応。笑気麻酔や静脈内鎮静麻...

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