矯正1期治療について

矯正1期治療子供の歯科治療
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あけましておめでとうございます!今道薫

こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。

みなさま、あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりましたが、今年もどうぞ坂井歯科医院グループ一同をよろしくお願い申し上げます。

私事ではありますが、主人の転勤でまた大阪に戻ってくることができ、今年から坂井歯科医院の分院であるかほりまち歯科医院で勤務することになりました。

みなさまと直接お会いできる機会が増えるかと思います。

このブログも今までと変わらず更新してまいりますし、直接お会いできる患者さんに対してはひとりひとりのお気持ちに寄り添い、坂井歯科医院へ来てよかったと思っていただけるよう尽力いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。

久しぶりに甥っ子がメインテナンス

さて、私がしばらく大阪を離れていたことや家庭の事情があり甥っ子をしばらく歯のメインテナンスに連れていくことができていなくてお口の中の状態が心配だったので、先日久しぶりに衛生士さんのメインテナンスに連れていきました。

やはり、歯に日々の汚れが溜まっていたり、虫歯になりかけていたりなど心配事が的中したのですが、担当の衛生士さんに綺麗にメインテナンスしていただき一安心したのと同時に定期的に通うことの重要性を改めて感じることができました。

メインテナンスでチェックすること

子どもが定期的にメインテナンスに通うことの重要性は虫歯や汚れのチェックだけでないことをご存知でしょうか?もちろん虫歯になってないか汚れが付いていないかも大切ですが、その他にも乳歯から永久歯への生え変わりや顎の成長を診ていただくことも非常に重要です。

子どもの体は日々成長していて背が伸びたり体が大きくなったりしているのと同じように顎も成長発育するのですが、近年顎が十分に成長しない子どもが増えています。

顎が成長しない原因

顎が成長しない原因のひとつとしてよく噛まないことが挙げられているのですが、現代の食事はファストフードやインスタント食品、ハンバーグやオムライスなど昔に比べると柔らかくあまり噛まずに飲み込める食事が多くなっています。

顎が十分に成長しないままの状態だと小さな乳歯から大きな永久歯に生え変わった時に永久歯が生えるスペースが確保できておらず、歯並びが悪くなってしまうことがあります。

よく噛まないこと以外にも小さい頃から無意識のうちに習慣化してしまった癖や行動、遺伝などで歯並びが悪くなってしまうことがあるのですが、子どもの歯並びが悪い場合には矯正治療という方法で治すことが可能です。

食生活が顎の成長に影響する

矯正1期治療について

子どもの矯正治療には1期治療と2期治療の2段階に分かれているのですが今回は矯正1期治療について分かりやすく説明していきたいと思います。

矯正1期治療とは6歳頃から12歳頃まで行う歯の矯正で乳歯と永久歯が混在している混合歯列期に行う治療方法であり、この時期は乳歯から永久歯に生え変わる時期でありますので顎の成長、発育を利用して行います。

歯並びが悪い原因として多くの場合顎が小さいことが挙げられるのですが、顎が小さいと歯が生えるスペースがないため歯が並びきらなくて乱食い歯(らんぐいし)や八重歯(やえば)と言われる歯並びとなり、歯がガタガタになってしまいます。

1期矯正中の小学生の女の子

拡大床

矯正1期治療で主に使われる器具が拡大床と言われるプレートなどがあり、拡大床はお口の中に入れて顎の大きさをを拡げるのですが、低年齢期に矯正治療を始める子どもの顎や骨はやわらかいので適正値まで大きく広げることが可能なのです。

拡大床のプレートには真ん中あたりにネジがあり、このネジを回すと拡大床を広げることができます。拡大床を装着し続けることで少しずつ歯列を広げていきます。

食事やハミガキの時は外して、それ以外の寝ている時間も含めて1日14時間以上を目安に装着していただくのですが、装着時間は連続している必要はなく1回の装着時間は30分以上が求められます。

子どもがお口の中にプレートを入れることに対して抵抗があるのではないかと心配される親御さんも多いのですが、子どもは適応能力が高くすぐに慣れる子が多いので安心してください。

写真だと青いですが、通常はピンク色です

低年齢から矯正をはじめるメリット

顎の成長が止まってしまってから矯正治療を始めると歯を並べるスペースが確保できず抜歯をしなければならないケースが多いのですが、低年齢から矯正治療を始めることで抜歯をせずに治療できる場合が多く、メリットは多岐に渡ります。

指しゃぶりや口呼吸、舌の癖などの悪習癖は成長過程で歯並びや顎骨の形態に悪い影響を及ぼすのですが、早期の矯正治療はこれらの悪習癖を治すことにも繋がります。

矯正1期治療は子どもの成長と共に顎を広げて歯の並ぶスペースを確保していくことと歯並びが悪くなった悪習癖を取り除くことを主な目的として行っていくため低年齢で始めるメリットが大きいと言えるでしょう。悪癖をやめるのは早ければ早いほど良いです。

最初に申したように近年は食生活の変化によりよく噛まないことが原因で顎が十分に成長せず歯並びが悪い子どもが増えています。新規の患者として来院されるお子様のほとんどが残念ながら歯列矯正の対象となってしまうくらいです。

少しでも気になっている方は気軽にご相談ください。

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