ノンクラスプデンチャー

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皆様こんにちは、香里園にある歯医者の坂井歯科医院です。

私ごとではありますが近々結婚式を控えていて、結婚式が決まった日から怠けた身体を引き締めるために加圧トレーニングに通い始めました。

いくつになっても若々しくいたいもので、現代では女性だけでなく男性も身体を引き締めるためにジムに通ったり、スポーツで体を動かしたり、身なりを整える方が多くなったように感じます。

歯科医院でもひと昔前まではしっかり噛めることが最も重要視されていましたが、現在ではしっかり噛めることはもちろんのこと、審美性も兼ね備えた治療を希望される患者様が増えました。

歯を失ってしまった場合の治療方法は大きく分けてブリッジ、入れ歯、インプラントがありますが、どの方法でも審美性を兼ね備えることができることをご存知でしょうか?

歯を失った場合の第一選択肢として当院ではインプラントを推奨していますが、もちろん他の方法で治療する方も多くいらっしゃいますし、インプラントが適応不可の場合もあります。

歯を失ってしまって入れ歯をされている方の中には前回のブログ記事で取り上げたように「噛めない」「噛みにくい」という悩みの他に入れ歯の「金属のバネが目立って気になる」という審美面での悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。

歯がなくなった部分を入れ歯で支えるためには、前後の健康な歯にバネをひっかけますが、このバネが金属でできているためお口の中で目立ってしまうのです。

金属のバネがついている入れ歯は目立つだけではなく、噛んだり、入れ歯を着脱することにより、バネがひっかかっている歯が揺らされ負担がかかるので、最悪の場合歯が抜けてしまう可能性や、金属のバネから溶け出す金属イオンが金属アレルギーを引き起こす危険性もあります。

そんな悩みを解決してくれる入れ歯が「ノンクラスプデンチャー 」という入れ歯で、近年ノンクラスプデンチャー を希望される患者様も増えてきています。

ノンクラスプデンチャー とは金属のバネがない入れ歯の総称で、ノンクラスプデンチャー にも入れ歯を支えるために装置があり、金属ではなく歯肉と馴染むピンク色の樹脂を使用し作成しています。

バネの部分を入れ歯の床と一体にするように作成するため、入れ歯を付けていても気づかれることがほとんどありませんし、バネの部分に金属を使用していないため金属アレルギーの心配もありません。

金属のバネを使用することなく入れ歯が安定するため、目立たず、より自然な入れ歯としてご使用していただけます。

ノンクラスプデンチャー は審美性にも優れていますが、最大の特徴は入れ歯を安定させるための金属のバネがないため、入れ歯の床の範囲を広げて歯肉を覆うことで入れ歯を安定させ、歯肉を覆うように入れ歯を安定させることで入れ歯の装置がかかる歯そのものに余計な力が加わらないような仕組みになっているので、金属のバネのようにバネが引っかかっている特定の歯に負担がかかりにくいのです。

ノンクラスプデンチャー は柔軟性の高い特殊な樹脂を使って作成しているので入れ歯全体がバネの役割になり、従来の金属のバネのように特定の歯にバネをかけることがないのでご自身の残っている健康な歯の負担を減らすことができるのです。

入れ歯を支えている健康な歯の状態が悪くなれば、最悪の場合また歯を失うことになり、歯を失えば入れ歯の大きさはどんどん大きくなります。入れ歯を支えている歯の寿命を少しでも伸ばすためにノンクラスプデンチャー を使用することはご自身の健康を守ることにも繋がり、お口元の悩みが軽減されることで人生を豊かに過ごすことができるのではないでしょうか。

入れ歯のバネが気になる方、入れ歯を支えている歯を少しでも守りたい方はお気軽にご相談ください。お口の中の状態によってはノンクラスプデンチャー が不適応な場合もありますので当院の担当歯科医師が診断、審査させていただきます。

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