歯科医院における管理栄養士の役割

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口から始める健康習慣

こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。

「芸能人は歯が命!」このフレーズのCMをご存知でしょうか?このCMは1995年に某歯磨き粉のキャッチコピーとして生まれ、1年分を想定して製造していた歯磨き粉はわずか1週間で売り切れてしまうほど衝撃的で今でも鮮明に私の記憶に残っています。

最近のお口のケア用品のCMで私が好きなCMはサンスターグループの「口から始める健康習慣」というフレーズでこのブログでも何度もお伝えしているように身体の健康はお口と繋がっていることを完結に分かりやすく伝えてくれています。

予防という認識が広まりつつある

健康を維持するためには身体の入り口であるお口の健康を維持する必要があるのですが、早期発見・早期治療の時代からCMの効果もあり予防という認識が少しずつ広がっているように感じます。(私のブログの効果が少しでもあったら嬉しいな。)

坂井歯科医院に管理栄養士が3名加入

坂井歯科医院では患者さんの全身の健康を守るためにも歯科医師、歯科衛生士が日々奮闘しているのですが、さらに心強い仲間「管理栄養士」が増えることになりました。

歯科医院に管理栄養士?と少し意外な印象を持たれる人もいらっしゃるかもしれませんが、管理栄養士は歯科医院でとても大切な役割を果たすことができる職種なのです。

管理栄養士とは病気を患っている人や高齢で食事がしづらい人、健康な人など様々な人に対し、ひとりひとりの健康状態に合わせて専門的な知識と技術を持って栄養に関する高度な指導や栄養管理、給食管理を行う厚生労働大臣の免許を受けた国家資格であります。

食を通じて全身の健康管理をする

簡単に申しますと食事を通して様々な人の全身の健康を維持しお口の環境を整え支える仕事で今の時代には無くてはならない素晴らしい職種だと私は感じています。

歯科医院で働く管理栄養士が行う仕事内容は主に栄養指導で問診票などをもとに患者さんの健康状態や既往歴、食生活、食習慣をお聞きし、お口の状態と身体の状態を把握し改善を促していきます。

お口の中の病気で知られている歯周病は歯を失う原因のひとつであり、歯周病の原因はお口の中のバイ菌だけでなく乱れた食生活にもあるので歯科衛生士による定期的なメインテナンスと併せて食習慣の改善を行うことで歯周病のリスクを下げることができるのです。

生活習慣病の改善

歯周病は生活習慣病である糖尿病と大きく関係があることが近年の研究で判明していて、歯周病は糖尿病の第六の合併症とされ、歯周病と糖尿病は相互に悪い影響を与える疾患であることが認知されています。

歯周病を予防することで糖尿病の発症リスクを下げることができますし、糖尿病に罹患している患者さんは歯周病治療を行うことで糖尿病の症状やHbA1cの数値が改善することも分かっています。

きちんと歯ブラシをしているのにも関わらずまた虫歯になった!このような経験をされた患者さんも多く、何度も繰り返し虫歯になる患者さんは食生活が原因の場合が多く、食生活を改善することで虫歯になるリスクを大幅に下げることができるでしょう。

患者様に合わせた食事形態を提案

患者さんのお口の中の状態や咀嚼機能によって食事の形態は人それぞれ異なり、年齢を重ねると食べ物を飲み込む力が弱まり上手く食べることができない高齢者の患者さんには摂食・嚥下機能の改善とそれに伴った栄養状態の改善、咀嚼機能が低下している患者さんには咀嚼機能に沿った食事形態を提案し、それに応じた栄養指導を行います。

管理栄養士は患者さんのお口の中の状態や身体の状態などすべてを把握しているからこそ、ひとりひとりの患者さんに合った摂取するべき食材や調理方法などの栄養指導を行うことができるのです。

乳幼児は離乳食でお口の機能の発達を促し、妊産婦さんは食事相談で赤ちゃんの健やかな成長をお手伝いし、成人にはお口の健康を維持する食事を選択することで生活習慣病の予防を行います。

栄養指導は全年代の患者様に大切なこと

栄養指導と聞くと高齢者の患者さんや病気を持っている患者さんのイメージを持つ人も多いかと思いますが、栄養指導はどの年代の患者さんにも必要なのです。

坂井歯科医院では管理栄養という力強い仲間が増えたことにより、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士が力を合わせ今後一層より良い歯科医療サービスを患者さんに提供していきます。

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