∴歯科医院における感染対策
坂井歯科医院では「超滅菌主義」を掲げて、院内感染対策を徹底しています。


- 治療中に発生する飛沫の拡散を防止する為の「口腔外バキューム」の設置。
- EO水(電解酸性機能水)による消毒、殺菌。
- 次亜塩素酸電解水による診療室内の消毒、殺菌。
- 定期的な換気、または空気の循環を考慮した場所の常時換気。
- 紙コップ、紙エプロンなど使い捨て可能な診療用具の積極的導入。
- 患者毎の手袋交換。
- イオン発生器の導入。
- 大型のオートクレープ(高圧滅菌器)による器具の滅菌。
- 患者毎のハンドピース滅菌。
現実的にお金がかかる院内感染対策
約20年前は、手袋は使い回しはまだ良い方で、素手で診療をしていた先生が多かったのは事実。このご時世信じられないでしょうが院内感染対策は歯科の現場では後手に後手に回っていました。
また、現在においてもあくまで試算レベルの話しですが、一日の平均患者来意数が25名以下の歯科医院では院内感染対策はやればやるほど赤字という話しまであります。
世間のイメージとして「歯医者は儲かっているから」という目で見られがちですが、とんでもない。
一般開業医の診療所(クリニック)は「パパママストア」に等しい経営形態なので、高級車を乗り回すほどの余裕のある経営者はほんの一握り。そのような状態で、院内感染対策は、新型コロナウイルス対策と並行して文字通り身を切りながら遂行しています。
無条件に安全ではない歯科治療
厚生労働省から平成26年6月4日に通知された“歯科医療機関における院内感染対策について”では、ハンドピースの滅菌処置が不十分であると報道された事について言及していて、これを受けて改善に取り組む歯科医療機関が増えました。
毎回滅菌処置をするのは多大な労力とコストがかかるのですが、患者様の安全に繋がるのであればやるべきです。


また、このような話しもあります。
日本歯科医師会による会員1000人に対するアンケートでは約半数の人が使い回しているという回答があったとの事。1本10万円前後する高価な器具を何十本もストックする事は容易ではないので歯科医院の経営者とすればとても辛い所です。
院内感染対策は個々の診療所の努力に委ねられておるので、無条件に安全ではないのです。
クリニックが個々に得られる報酬は急に増えたりしないので、出来る範囲内の事を医院が破綻しないギリギリのラインで患者様の利益に繋がるよう、薄氷を踏むがごとくバランスを取りながら全国のクリニックの院長は経営しています。
患者様には私たちの努力を出来れば知っておいて頂きたい。
私たち歯科医院は患者様の安全を確保するために、一生懸命最大限の努力を致しております。
当院の院内感染対策の取り組み
待合室 |
常時換気、および定期的に消毒。 椅子毎にパーテーションを区切って直接接触を避ける工夫をしています。 |
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診療室内 |
飛沫防止対策として、口腔内バキュームおよび口腔外バキュームを設置しています。 |
配管内の水 |
細菌を抑制するための「ポセイドン」という装置を設置。 歯の注水やうがいに用いる水は全て衛生的に管理されたものを使用致しております。 |
診療器具 |
患者毎に完全滅菌しております。 |