
歯磨きをしても口臭がするのはなぜ?

何度歯を磨いても口臭が消えない…

効果的な口臭ケアの方法を知りたい
毎日しっかり歯を磨いているのに、口臭が消えないと悩んでいる人は少なくありません。
にもかかわらず、日本歯科医師会の調査では、口臭が原因で日常生活のパフォーマンスが低下したと感じても、実際に歯科医院を受診した人は12.4%にとどまっています。
多くの人が自己流ケアで済ませがちですが、歯磨きだけでは解消できない口臭もあります。
本記事では、口臭が消えない6つの原因と歯磨きのポイント、歯磨きと併用して行うケアを解説します。
歯を磨いても消えない口臭の原因を理解し、正しいケアを取り入れていきましょう。
参考:公益社団法人 日本歯科医師会「15歳〜79歳の男女10,000人に聞く、「歯科医療に関する一般生活者意識調査 第2弾
歯磨きしても口臭が消えない6つの原因

毎日ケアしても臭いが気になるのには、さまざまな理由があります。
ここでは、歯磨きをしても口臭が改善しない原因を6つ紹介します。
- 虫歯・歯周病
- 舌苔
- 磨き残し
- ストレス
- 歯の詰め物の劣化
- 胃腸などの全身の病気
自分はどれに当てはまるかチェックしてみましょう。
1.虫歯・歯周病

歯磨きしても口臭が消えない場合、虫歯や歯周病になっていませんか?
虫歯になると、歯に穴が空いて食べかすがたまり、それをエサに細菌が増殖します。
虫歯が進行して神経まで達すると、卵の腐ったような臭いを出すのです。
また、歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの境目が深くなって細菌がたまります。
歯垢がたまると細菌がガスを出し、それが口臭の原因になります。

逆に言えば、歯磨きで消えない口臭は自分では気づかなかった口内トラブルの早期発見のきっかけになるのです。
2.舌苔

歯磨きをしても臭いが気になるなら、舌苔(ぜったい)がたまっているケースがあります。
舌苔とは口臭の原因になる、舌の表面につく白っぽい汚れのようなものです。
舌の表面に食べかすや剥がれた粘膜、細菌などがたまることでできます。
舌苔の中には多くの細菌がおり、タンパク質を分解する際に発生するガスが口臭につながります。
誰にでもつくものですが、白くて厚くなっていたり、黄色っぽくなっていたりする場合は、においを発しているかもしれません。

特に舌の奥の方は汚れがたまりやすいという特徴があります。
歯磨きをしても口の臭いが気になる人は、舌が汚れていないか確認しましょう。
3.磨き残し

いくら丁寧に歯を磨いても、口の中の汚れを完全に落とすことは難しいです。
歯の間や歯ぐきのすき間は、歯ブラシが届きにくいため、どうしても汚れが残りやすくなります。
食べかすや歯垢をエサに細菌が増殖してしまい、臭いのもとになるガスを出し続けるのです。
一見きれいに磨けたように見えても、歯ブラシが届かない場所にある磨き残しが原因で、時間が経つと口臭が出やすくなります。
4.ストレス

ストレスを感じると、口臭が強くなることがあります。
自律神経のバランスが乱れて交感神経が優位な状態が続き、唾液の量が少なくなって口の中が乾燥することが原因です。
唾液は口内の細菌を洗い流す自浄作用があるので、分泌量が減ると口臭につながります。

口臭が気になる人は、趣味や旅行など、普段とは違うことでリフレッシュするのも良い方法です。
5.歯の詰め物の劣化

歯の詰め物が古くなっていたり、被せ物にすき間ができていたりすると、口臭が悪化しやすくなります。
年月が経つと、接着剤の劣化や歯の変化によって、詰め物や被せ物と歯の間にすき間ができるためです。
このすき間に食べかすや汚れが入り込むと、歯ブラシでは届かず、そこに細菌がたまって増殖してしまいます。
また、金属の詰め物や被せ物は、劣化すると表面にざらつきが生じる場合があり、その部分に細菌が付着しやすくなります。
その結果、汚れがたまり、臭いの原因菌が増殖して口臭が強くなります。
6.胃腸などの全身の病気

口腔内だけでなく、以下のような病気が原因で口臭が発生することがあります。
| 病気 | 口臭の特徴 |
| 逆流性食道炎 | 胃液が食道に逆流して息と一緒に出てくる |
| 副鼻腔炎 | 鼻や喉の炎症で生じた膿が口の中に流れ込み口臭の原因になる |
| 糖尿病 | 血糖値が上がり、ケトン体が生成され甘酸っぱい臭いの口臭になる |
| 肝臓病 | 有害物質が分解されず血液に蓄積し、口臭がアンモニア臭になる |
| 腎臓病 | 老廃物が蓄積して口から排出され、アンモニア臭や生臭い口臭になる |
口腔内トラブル以外にも、内臓や気管などの疾患が口臭の原因になることがあります。

虫歯や歯周病がないのに口臭が消えない場合は、専門医を受診して治療を受けることが大切です。
なお、口臭の原因については、関連記事「口臭の4つの原因と対策を徹底解説|臭いタイプ別の見分け方と正しいケア方法とは?」で紹介していますのでご覧ください。

口臭を防ぐための歯磨きのポイント5選

ただ毎日歯磨きをしているだけでは、口臭を予防できません。
ここでは、歯磨きをする際に意識すべきポイントを5つ紹介します。
- 1日2回歯を磨く
- 歯ブラシを正しく持って優しくブラッシングする
- 磨き残しが多い場所を重点的に磨く
- 磨く順番を決めて丁寧にブラッシングする
- デンタルフロスを併用する
今日から歯磨きをする際は、これらのポイントを意識しましょう。
1.1日2回歯を磨く

口臭を予防するためには、起床後と就寝前の1日2回の歯磨きが推奨されています。
寝ている間は、唾液の分泌量が減り、口腔内は細菌が繁殖しやすい環境です。
そのため、起きてすぐに歯磨きをすると増えた細菌を除去でき、口臭の軽減につながります。
就寝前は夕食の食べカスがあり、口の中に汚れが残っている状態なので、丁寧なブラッシングが必要です。

朝と夜、それぞれのタイミングで丁寧に磨き、口の中を清潔に保ちましょう。
2.歯ブラシを正しく持って優しくブラッシングする

口内の汚れをしっかり落とすためには、歯ブラシを正しく持つことが大切です。
歯ブラシは、鉛筆を持つように軽く持ち、150~200g程度の軽い力で磨きます。
握るように歯ブラシを持つと、ブラッシングの際に力が入り過ぎてしまうので注意が必要です。

力を入れて磨くと歯ぐきが下がり、虫歯になるリスクが上がります。
虫歯は口臭の原因になるので、歯を磨いても臭いが改善しないという悪循環に陥ります。
歯ブラシは正しく持ち、力を入れずに磨くことを意識しましょう。
3.磨き残しが多い場所を重点的に磨く

ちゃんと歯を磨いたつもりでも、どうしても磨き残しはできます。
特に、以下の場所は意識してブラッシングしましょう。
- 歯の間
- 下の歯の舌側
- 奥歯の噛み合わせの溝
歯の間は歯ブラシが届きにくく、食べかすや歯垢などの汚れがたまりやすい場所です。
舌側の歯は汚れがたまりやすいですが、見えにくいため磨き残しが出やすくなります。
奥歯の歯の溝は深いので、歯ブラシをしっかり当てないと汚れが落ちにくいです。

磨き残しやすい場所を意識して磨くことで、しっかりとケアできますよ!
4.磨く順番を決めて丁寧にブラッシングする

磨き残しを防ぐためには、ブラッシングする順番を決めておくのがおすすめです。
順番が決まっていないと、磨きやすい場所ばかり重点的に磨き、気づかないうちに磨かない場所が出てきます。
例えば、以下の順番で磨くと良いでしょう。
- 下の右奥歯から下左奥歯
- 下の歯の内側
- 上の右奥歯から上の左奥歯
- 上の歯の内側
- 歯の噛み合せ部分
順番を決めてルーティン化することで磨いていない歯がなくなり、磨き残しを効率的に減らせます。
丁寧にブラッシングして口内の細菌を除去し、口臭の原因になる歯垢が残らないようにしましょう。
5.デンタルフロスを併用する

どんなにしっかり磨いても、歯ブラシだけで汚れをきれいに落とすのは難しいです。
歯ブラシだけだと、汚れは6割程度しか落とせないとされています。
しかし、歯ブラシとデンタルフロスを使えば、約8割の汚れを落とすことが可能です。
デンタルフロスは、1日1回、就寝前の使用が推奨されています。

口臭予防のためにも、歯ブラシだけでなくデンタルフロスも使ってケアしましょう。
歯磨きと併行して行う!口臭ケア方法5選

正しい歯磨きは口臭予防の基本ですが、より効果を高めるためにはセルフケア以外の習慣と組み合わせるのがおすすめです。
ここでは、歯磨きと合わせて行うべきケアを5つ紹介します。
- 舌磨きをする
- マウスウォッシュを使う
- こまめに水分を摂る
- 唾液腺マッサージをする
- 歯科医院でクリーニングを受ける
できるものから取り入れ、口臭をケアしましょう。
1.舌磨きをする

舌の表面の汚れは口臭の原因になるため、汚れている場合は舌磨きをする必要があります。
専用の舌磨きブラシやジェルを使い、以下のようにケアしましょう。
- 鏡を見ながら舌を出し、舌苔がついていないか確認する
- 舌ブラシを軽くあて、手前に引く
- 舌ブラシの先をよく洗い、舌ブラシに汚れがつかなくなるまで行う
嘔吐反射が出る場合は、息を数秒止めながらやるのがおすすめです。
就寝中は口腔内の細菌が増殖しやすいため、起床後に行うのが効果的です。

ただし、やりすぎると舌の粘膜を傷つけて口臭が悪化する恐れがあるため、1日1回にしてください。
2.マウスウォッシュを使う

歯磨きをしても口臭が気になる場合は、マウスウォッシュを使うのがおすすめです。
マウスウォッシュは、口臭の原因菌の増殖を抑える作用があり、継続して使うと口内環境の改善が期待できます。
口臭ケア以外にも、虫歯や歯周病予防ができるものもあるので、好みのものを選ぶと良いでしょう。
商品によって異なりますが、1日2回、朝と夜の歯磨き後に使用します。
マウスウォッシュにはエタノールが含まれているものが多く、使い過ぎると唾液が減り、かえって口臭が悪化する可能性があるので注意してください。
3.こまめに水分を摂る

唾液の分泌が減って口の中が乾燥していると口臭の原因になるため、こまめな水分補給が必要です。
口腔内が乾燥していると歯に汚れがつきやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクが上がります。
こまめに水を飲むことで口内を潤し、唾液の分泌を促進して口臭の軽減が期待できます。
消臭作用があるカテキンが含まれている緑茶や、抗菌作用のあるポリフェノールが含まれているジャスミン茶がおすすめです。

ただし、コーヒーは口の中が乾燥しやすく、香りも残りやすいため、口臭が気になるときは控えめにしましょう。
参考:公益社団法人 日本口腔外科学会|口腔乾燥症(ドライマウス)
4.唾液腺マッサージをする
口の中の乾燥が気になる場合は、唾液の分泌を促すために唾液腺マッサージをしましょう。
唾液腺マッサージは、以下の手順で行います。

- 耳たぶ前の上奥歯近くに親指以外の指を当てる
- 円を描くように前方に向かって5〜10回揉む
- 顎骨の内側の柔らかい部分に親指以外の指を当てる
- 顎から耳の下まで5〜10回ほど軽く押す
- 両親指の腹で顎の真下から舌を持ち上げるように5~10回押す
やり過ぎると痛みが生じる可能性があるので、1日3回程度を目安に行いましょう。
5.歯科医院でクリーニングを受ける

口臭が気になる場合は、歯科医院で歯をクリーニングするのがおすすめです。
歯石や歯周ポケットの奥の汚れは、自宅での歯磨きでは取りきれません。
歯科医院では専用の器具を使い、歯ブラシやデンタルフロスでは落とせない汚れまで除去できます。
また、クリーニングの際に虫歯や歯周病が見つかれば、そのまま治療につなげられるのもメリットです。

臭いの原因の根本的な解決につながるので、歯科医院を受診することは口臭の改善に効果的です。
関連記事「【口臭対策】5つの応急ケアアイテムやにおいを根本から断つ習慣を解説」では、忙しくて時間がないときに有効な口臭ケアアイテムや根本から原因を解決する習慣を紹介していますので、ぜひご覧ください。

歯磨きをしても口臭がするに関するよくある質問
Q1.セルフケアを続けても口臭が改善しません。歯科医院に相談したほうがいいですか?

セルフケアを続けても口臭が改善しない場合は、歯科医院を受診することをおすすめします。
自宅でのケアには限界があり、歯磨きだけでは取り除けない汚れが残っている可能性があるためです。
歯科医院を受診すれば、口臭の原因が口の中にあるのか、それとも別の要因があるのかを診てもらえます。
もし胃腸や全身の病気が原因の場合は、内科など専門の医療機関の受診を勧められることもあります。
「このくらいで受診していいのか」と迷う必要はありません。

気になった時点で、まずは相談してみましょう。
Q2.歯磨きしても口の中が気持ち悪いのはなぜですか?

しっかり歯を磨いても口の中が気持ち悪いと感じる場合は、以下の原因が考えられます。
- 磨き残し
- 歯周病
- ドライマウス(口腔内の乾燥)
- 睡眠の質の低下
歯垢には大量の細菌がおり、ネバつきがあるので、汚れが取りきれていないと口腔内の不快感につながります。
歯周病は歯垢がたまった状態が続くことで発症する病気で、口の中がネバネバしやすいのが特徴です。
睡眠の質が低下すると、自律神経が乱れ、唾液の分泌量が減ってしまいます。
自分でケアしても気持ち悪さがあるなら、早めに歯科医院を受診するのがおすすめです。

歯科医に相談すれば、原因を特定でき、適切な治療や解決策もアドバイスしてくれますよ!
【まとめ】歯磨きをしても口臭が気になるときは、歯科医に相談しよう

歯磨きをしても口臭が気になる場合は、汚れが落とせていないことや虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの可能性があります。
口臭予防のためにも、歯磨きは起床後と就寝前の1日2回が推奨されています。
しかし、歯ブラシだけでは汚れを落としきれないので、デンタルフロスを併用するのがおすすめです。
また、口腔内が乾燥している場合は、こまめな水分補給や唾液腺マッサージで唾液の分泌を促進することが大切です。

セルフケアでも改善しない場合は、歯科医院を受診し、適切な処置を受けましょう。
坂井歯科では、虫歯や歯周病を予防し、清潔な口内環境を保つための予防歯科に力を入れています。
歯のクリーニングで口内の汚れを落とすのは、口臭の根本原因の除去にもつながります。
口臭にお悩みの方は、坂井歯科にご相談ください。



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