
めんどくさくて毎日フロスを使えない…

フロスを使おうと思うけど、ついつい忘れてしまう…

どうすればフロスを習慣にできるの?
虫歯や歯周病予防にはフロスが良いとわかっているものの、使うのがめんどくさいと感じていないでしょうか。
ですが、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが残りやすい場所です。
残った歯垢は、時間がたつと固い歯石に変わり、自分で落とせなくなります。
完璧を目指さなくてよいので、続けられる形を見つけることが大切です。
本記事では、フロスを毎日やるべき理由とめんどくさがりでも習慣にできる3つのコツを解説します。

最後まで読むと、フロスを「やらなきゃ」から「気づけばやっている」に変えるヒントが見つかりますよ。
ぜひ参考にしてください。
フロスの使用率は2人に1人!めんどくさいと思っている人は多い

フロスを使うと歯の間の歯垢を除去でき、歯周病や虫歯、口臭予防に効果的です。
しかし、令和6年歯科疾患実態調査によると、フロス・歯間ブラシの使用率は54.2%という結果が出ました。
半数近くの人は、歯ブラシだけでケアを終えているのがわかります。
フロスが続かないのは、次のような理由が考えられます。
- 奥歯は見えにくく、指も届きにくい
- 慣れないうちは時間がかかる
- 力加減がわからず、歯ぐきを傷つけないか不安になる
最初からスムーズに使える人は少ないので、手間になるのは自然なことです。
やる気の問題というより、使い方にまだ慣れていないのかもしれません。
とはいえ、歯の健康を守るためには、フロスを毎日使うのが理想です。

フロスを使う人と使わない人とでは、毎日のケアで落とせる汚れに大きな差が生まれます。
フロスがめんどくさくても毎日やるべき5つの理由

口の中の汚れは2〜3日で歯石に変わるため、1日1回はフロスを使って除去することが大切です。
ここでは、フロスを毎日やるべき理由を解説します。
- 歯ブラシでは取りきれない汚れを落とせるから
- 虫歯や歯周病を予防できるから
- 口臭の悪化を防げるから
- 口腔内トラブルを早期発見できるから
- 全身の健康を守ることにつながるから
口内トラブルを防ぐためにも、毎日フロスを使いましょう。
1.歯ブラシでは取りきれない汚れを落とせるから

フロスを使うと、歯ブラシだけでは取り除けない歯垢を除去することが可能です。
歯ブラシだけだと、口の中の汚れの約6割しか落とせません。
しかし、フロスと歯ブラシを使うことで、約8割の汚れを落とせるといわれています。
磨く時間を延ばさなくても、フロスを足すだけで、これまで残っていた汚れの大半を落とせるようになりますよ。
2.虫歯や歯周病を予防できるから
フロスで歯と歯の間の歯垢を落とすのは、虫歯や歯周病予防につながります。
歯と歯が接している面にできる虫歯はわかりにくく、痛みが出てから気づくことも少なくありません。
また、歯垢を除去すると、歯ぐきの炎症を抑えられ、歯周病も予防できます。
毎日フロスで歯と歯の間を清潔に保てば、こうしたトラブルの芽を早いうちになくせる可能性があります。

今の数分のフロスが、将来、治療のために歯科医院へ通う手間を減らすことにつながりますよ。
3.口臭の悪化を防げるから

フロスを継続して使うことは、口臭予防に効果的な方法のひとつです。
口臭の主な原因は、口の中の細菌が食べカスや口腔内の汚れなど、タンパク質を分解するときに出すガスです。
そのため、口内の汚れを取り除き、清潔に保つことで口臭を防げると考えられます。
学校保健研究の調査では、フロスを使用している78.7%の人が口臭予防効果を実感していると回答しています。

毎日のフロスで口臭の発生源を取り除けば、人と話す際、口元を気にせずに済むでしょう。
参考:学校保健研究|大学生におけるデンタルフロスの継続的使用に関する要因の研究
口臭対策は「【口臭対策】5つの応急ケアアイテムやにおいを根本から断つ習慣を解説」でも解説していますので、ご覧ください。

4.口腔内トラブルを早期発見できるから

毎日フロスを使っていると、歯の詰め物や被せ物の不具合を早期に発見しやすくなります。
例えば、特定の場所だけ引っかかるときは、歯の詰め物や被せ物に不具合が生じていることがあります。
また、虫歯ができて歯の表面が溶けている場合や歯石がたまっている場合は、その箇所が引っかかるケースも多いです。
毎日同じように使っているからこそ、違和感に気づけるのは、フロスを習慣にしている人ならではのメリットです。
5.全身の健康を守ることにつながるから

口腔内を清潔にして健康な歯を守るのは、身体の健康を保つことにもつながります。
歯周病が進むと、歯ぐきから入り込んだ最近や炎症によって生じる物質が血液にのって全身を巡る場合があります。
その結果、発症のリスクがあるといわれているのが以下です。
- 糖尿病の悪化
- 肥満
- 血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)
- 早産・低体重児出産
フロスの使用は、デンタルケアだけでなく、健康を守るためにも重要です。
参考:JACP 日本臨床歯周病学会|歯周病が全身に及ぼす影響
フロスの種類と特徴

フロスがめんどくさいと感じる理由のひとつに、自分に合わない道具を使っていることがあります。
フロスには、使い心地の異なる2種類のタイプがあります。
| 種類 | 特徴 |
| ホルダータイプ(F型・Y型) |
|
| ロールタイプ |
|
最初からロールタイプを選ぶと、指に巻く手間がかかり、それだけで続かなくなることもあるでしょう。

まずはホルダータイプで、フロスを通す感覚に慣れてください。
フロスを習慣にする3つのコツ


毎日使おうと思っても、つい忘れてしまう…
フロスを続けるのが難しいと感じていても、工夫すれば毎日使えるようになります。
ここでは、フロスを継続して使うためのポイントを3つ紹介します。
- 歯ブラシの横に置く
- 持ち手付きのフロスから使い始める
- 最初から全部やろうとしない
できるものから取り入れ、フロスを毎日使えるようにしましょう。
1.歯ブラシの横に置く

フロスが続かない人は、歯ブラシの横のように目に入る場所に置くのがおすすめです。
視界に入らないと存在を忘れてしまい、引き出しにしまっているとフロスがあったことすら忘れて、使わなくなってしまうからです。
歯ブラシ立ての横に常備しておけば、歯磨きのたびに視界に入るため、自然と使うようになると考えられます。

フロスを使った日をカレンダーやアプリに記録すると、モチベーションが上がり習慣化しやすいでしょう。
2.持ち手付きのフロスから使い始める
フロスを使うのが難しいと感じる人は、持ち手付きのタイプから使い始めるのがおすすめです。
毎日続けるためには、使いやすいものを選ぶことが重要です。
難しいと思っていると、どうしても継続して使うのが難しくなります。
そのため、初めのうちは、持ち手のついたタイプを使うと良いでしょう。
慣れてきたら糸巻きタイプを使ってみて、自分の使いやすいほうを選ぶようにしてください。
3.最初から全部やろうとしない

フロスに慣れていないときは、全部の歯をやろうと思わなくても大丈夫です。
親知らずを含めると全部で30箇所あるため、最初からやろうとすると時間がかかり、挫折しやすくなります。
また、全部やらなきゃと思うと、どうしてもハードルが高くなります。
まずは汚れが気になる箇所だけから始め、徐々に範囲を広げていくのがおすすめです。

ただし、最初は少しずつやる代わりに、毎日継続することが大切です。
フロスの頻度に関しては「フロスは1日何回がベスト?頻度の目安とやりすぎで歯ぐきが下がるリスクを解説」でも解説していますので、参考にしてください。

フロスに関するよくある質問
1.フロスを通すタイミングはいつがいい?
フロスは1日1回、毎日就寝前に行うのが理想です。
就寝中は唾液の分泌量が減って虫歯になりやすいため、寝る前にフロスでしっかり汚れを除去することが重要です。
夜は疲れていてやらない人は、朝や入浴中など、自分が無理なく続けられる時間でも構いません。
習慣化のほうが大切なので、続けやすいタイミングで行いましょう。
2.フロスをすると痛い場合はどうすればいいの?
痛みがあるときは、力を入れすぎていないか見直してみてください。
歯と歯の間に勢いよく押し込むと、フロスが歯ぐきに当たって痛みや出血の原因になります。
歯の面に沿わせるように、ゆっくり前後に動かしましょう。
また、歯ぐきに炎症があると、やさしく通しても痛みや血が出ることがあります。
その場合でもやさしくケアを続けるうちに炎症が落ち着き、気にならなくなることもあります。

ただし、痛みが続く場合は歯周病や虫歯などが考えられるため、早めに歯科医院を受診してくださいね。
フロスを通すと血が出る原因については「【フロスをすると血が出る4つの原因|正しい使い方と出血を防ぐポイントを解説」でも解説していますので、ご覧ください。

フロスは完璧を目指さず、続けられる形で習慣にしよう

フロスをめんどくさいと感じている人は多いですが、歯の健康を守るためには継続して使うことが大切です。
歯ブラシで取りきれない汚れを落とせたり、口内トラブルの早期発見が期待できたりします。
めんどくさいと思う人は、まずは手軽に使える持ち手付きタイプから始めるのがおすすめです。

最初から全部の箇所をやろうとせず、徐々に範囲を広げていけば習慣化しやすいでしょう。
坂井歯科では、クリーニングやブラッシング指導などの予防歯科に力を入れています。
定期的にメンテナンスやクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を防ぎ、健康な歯を守ることにつながります。
フロスやセルフケアに関してお悩みの方は、お気軽に坂井歯科にご相談ください。
